《監視班と捜索班》
全員の意見が一致したところで、テイルが一同へ次にどう行動していくかを話していった。
「皆の意見が同じになったところで、これからの動きを皆に話していこうと思います。良いよね、皆?」
「うん、大丈夫だよ」
「ああ、頼むぞ、テイル」
「了解。それじゃあ話していくけど、まずは二組に別れて行動しようと思います」
「二組か、なるほどな。それで次は?」
「次に別れた一方の組はここに残ってポーランド軍の調査と敵軍の監視をしようと思います」
「……最悪の場合は敵と味方を同時に監視する必要が出てくる、というわけか……」
「まあ、最悪の場合はそうなっちゃうよね」
「そうならないことを祈るだけか……それでもう一方はどう動くんだ?」
「もう一方は二人で行動して、空からこの物資集積所に向かってきている輸送隊を見つけて接触、なにが起こっているかを尋ねていって、これでも話してくれないならしばらく行動を共にして、なにが起こっているのかを直接確かめていく。こうしていこうかと思っているんだけど、皆どうかな?」
このように話して一同に尋ねていくテイル。
これに一同すべてが賛成してきたため、テイルはすぐにメンバーをどう分けるかを考えていった。
「良い考えだと思うよ。私は賛成するよ」
「そっか。他の意見はある?」
「いや、俺もテイルに意見に賛成だ」
「わらわも賛成じゃ」
「マスターの意見に賛成します」
「私も賛成するよ、テイル」
「……なるほどな。私を含めた全員が賛成みたいだぞ、テイル」
「ありがたいことにそうみたいだね。それじゃあどのようにメンバーの振り分けをしていくかなんだけど、誰か立候補してみる?」
「う、う~ん……」
テイルの問い掛けにメンバー一同は自分がどちらの担当に立候補するかを真剣に考え始める。
そんななかでジェーンが輸送隊捜索メンバーに立候補してきた。
「誰もなにも言わないなら最初に発言させてもらいたい。良いか?」
「はい、どうぞ、ジェーン姉」
「すまんな。それで私の担当なんだが、私は輸送隊捜索の方をやろうと思う。テイル、どう思う?」
「……そうですねぇ……確かにジェーン姉の速度から逃げられる相手は非常に限られるでしょうからねぇ……わかりました、ジェーン姉には輸送隊の捜索メンバーになってもらいましょうか」
「ああ、任せてくれ」
「よし、これで捜索メンバーをもうひとり選べばすぐに行動できるね。それで誰かいる? いなければ私が行くけど?」
このように尋ねたテイルに対して、ジェーン以外のメンバーは全員が名乗りをあげなかったため、ジェーンと共に輸送隊の捜索メンバーはジェーンとテイルの二人で向かうことになる。
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