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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第二章 冒険と新たな仲間達

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《再集合場所の設定》

再集合の場所を考え始めたテイル達だったが、結局は物資集積所の入り口に再集合すれば良いということで意見がまとまった。

こうして再集合場所も決めることができたテイル達は、改めて兵士達への聞き取り調査に向かい始める。


「それじゃあ私は集積所の北に行って聞き取り調査をしていくわね」


「ああ、頼む。私は南方面を担当するよ」


「了解しました、ジェーン姉。アーシアはどうする?」


「そうだなぁ……それじゃあ私は東に行ってみようかな」


「アーシアは東か、了解したよ。ジャンはどこに行きたい?」


「う~ん……じゃあ俺は西にしてみるか」


「西だね、了解! リューはどうしたい?」


「……勝手に次々と決められていることに複雑な心境ではあるんじゃが、とりあえず四方をとられたみたいじゃからここで休んでいてもよいかの?」


「駄目に決まってるでしょ。それじゃあリューは向こうにある第二集積所で聞き取り調査をしてもらいましょうか」


「……むぅ、まだあったのか……」


「残念だったわね、リュー。諦めて聞き取り調査に行きなさい」


「ちっ、しょうがないのう……第二集積所じゃな? 仕方ないから行ってやるとしようかの」


「そうそう、頼んだわよ、リュー。それじゃあテオとフェイトも第二集積所で聞き取り調査をしてくれるかしら?」


「了解しました、マスターテイル」


「わかったわ、テイル。任せておいて」


「うん、任せたわね。それじゃあ行動開始といきましょう」


「ええ!」


「了解だ」


こうしてそれぞれが指示された場所に向かい、聞き取り調査を始めていった。

そうして各自が聞き取り調査を始めてから一時間後、当初の約束通りに物資集積所の入り口に一同が戻り、それぞれが手に入れた情報を共有しあい、兵士達がなにを隠しているのかを予想しあっていく。


「さて、皆どうだった?」


「私の方は最初に話を聞いた兵士とまったく同じ内容の答えを話してきたな」


「ジェーン姉もそうでしたか、私の方も同じでしたよ」


「そうか……皆の方はどうだったんだ?」


「こっちも同じだったよ」


「俺の方も同じだ」


「こっちも」


「こちらもです」


「私の方もまったく同じでした」


「……全員一緒か。これはもう決まりかな」


「決まりだろうな」


「……ああ。ここの連中は揃ってなにかを隠している。これはもう確定だ」


全員が違う兵士に聞き取り調査を行ったのに、返ってくる答えがまったく同じだったことで、テイル達は物資集積所の兵士達がなにか都合の悪い情報を隠していると断定する。

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