《ポーランド王宮の様子》
ワルシャワに到着したテイル達は、すぐに王宮に向かっていく。
その途中でテイルがジャンにポーランド王がどのような人物なのかを尋ねていった。
「それでもう王宮が見えてきたんだけど、ここでジャンに聞きたいことがあります」
「ん? なんだ?」
「ポーランドの王様ってどんな人なんですか? 話をする前に軽く情報を頭に入れておきたいんですよね」
「ああ、なるほどな。ええと、ポーランド王の情報は……」
テイルの頼みを聞こうとしたジャンがポーランド王の情報を思い出していく。
そうして思い出したポーランド王の情報をテイルに伝えていった。
「年齢は四十代、性別は男性、性格はまあ……基本的には真面目で温厚、軽く言うとこんな感じだなぁ」
「……ほう、なんというか、無難な王様って感じがするね」
「……無難、なあ……まあ……そう、なんだよなぁ……」
「大丈夫なの? 最前線の国の王様が無難な王様で?」
「いや、まあ一応戦闘時には最前線に出て指揮するような人ではあるから……」
「それはそれで心配だな……まあいいや、とりあえずはわかった。あとは会話しながらなんとかしていくよ」
「そうしてくれると助かる……っと王宮に到着したぞ」
いろいろ話をしながら歩いていたテイルに、ジャンが王宮に到着したと声を掛ける。
それを受けたテイルが、王宮に出入りしている人達を見て軽く息を漏らして褒めていった。
「……ほう、これは……なかなか国民受けは良い王家みたいだね」
「それはまたどうしてそう感じるんだ?」
「王宮に出入りしているポーランド国民が、まあポーランド国民以外もいる可能性もあるけども、その全員が穏やかな笑顔をしているからね。嫌われてる王家だったらこうはならないよ」
「そうか? ……いや、まあそうか」
「そうだよ。さて私達も王宮に入ってみようか?」
「ああ」
「はい」
テイルの言葉にジャンやアーシア達が応じていく。
この反応を確認したテイルが王宮前にいる門番に王宮に入りたいと話し掛けていった。
「こんにちは、兵士さん」
「ええ、こんにちは」
「どのようなご用件でしょうか?」
「王宮に入りたいんですけど、大丈夫でしょうか?」
「構いませんが、ポーランド国民でしょうか?」
「いえ、違いますね」
「それでは身分証の提示をしていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
「身分証……かぁ。誰か持ってる?」
兵士達に身分証の提示を求められたテイルがアーシア達に身分証を持っているかを尋ねていく。
これにアーシア達は互いの顔を見合わせていった。
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