《テイル、ポーランドに行き、砂漠に着陸する》
そのあともいろいろな話し合いをしていたテイル達は、いつの間にかポーランド上空付近にまで飛んできていた。
そのためテイル達は話し合いを止め、着陸に向けての準備を始めていく。
「ふんふん、なるほど……そういうことなのね」
「ああ、そういうことだ……お、そろそろポーランドの上空になるな」
「お、そうか。それじゃあ私達も着陸の用意を始めていこうか」
「そうだな」
「わかったわ」
「どこに着陸すればいいんだ?」
「どこか手頃な平原があればそこにしたいかな」
「平原? それはなんでなんだ?」
「辺りになにかあると着陸が難しくなっちゃうからね。それも考えての平原に着陸したい発言なんだよ」
テイルの説明を聞いて、テイルが着陸場所を平原にしたいと言った理由を知ったジャンが、テイル達に平原以外の着陸場所を提案していった。
「そういうことだったか。それなら砂漠はどうだ?」
「砂漠? ポーランドって砂漠があるの?」
「ああ、あるぞ。結構広いから着陸場所にも困らないはずだ」
「ほう、それは良いね。それじゃあその砂漠に着陸していこうか?」
ジャンの提案を聞いたテイルが、その提案に同意してアーシア達にもそれで良いかを尋ねていく。
これにアーシア達も反対意見もなく同意していったため、テイル達はポーランド国内の砂漠に着陸することになった。
「砂漠か。まあいいよ」
「魔界には地球の砂漠などより遥かに過酷な環境下で着陸したことがあるからの、地球の砂漠などどうということはないぞ?」
「私はマスターの言葉に従うだけです」
「私も大丈夫です」
「こちらも了解した」
「全員賛成してくれたね。それじゃあその砂漠に行こうか。ジャン、案内を頼める?」
「任せてくれ。こっちだ」
テイルの言葉に頷いたジャンが、目的地の砂漠に向けて進路を変更していく。
テイル達はそのあとをついて飛んでいき、到着した砂漠に着陸していった。
「……よし、無事に着陸、と……」
「私も着陸成功! 皆も大丈夫みたいだね」
着陸に成功したテイルがそう言ってアーシア達の方を振り返る。
そんなテイルにアーシア達も笑顔で無事だと答えていく。
そんなアーシア達の答えを聞いたテイルがジャンに、まずはポーランドのどこに行けば良いかを尋ねていった。
これにジャンが答えていく。
「さてジャン、私達はポーランドのどこに行けば良い?」
「そうだなぁ……やっぱり最初はドイツの時と同じように首都に行って国王陛下に謁見かな」
「やっぱりそれが基本になるか。わかった、それじゃあポーランドの首都に行こう」
「ああ」
ジャンの意見をおとなしく取り入れたテイルは、ポーランドの首都、ワルシャワに向かうことを決めた。
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