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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第二章 冒険と新たな仲間達

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《二か国に対するジャンの説明》

テイルが各国の位置関係を頭のなかに描いていると、ジャンの説明を一緒に聞いていたリューネルンがジャンに質問をしていく。


「のうジャンや、ポーランドとベラルーシは国同士が接しているのに戦っておらぬのか?」


「ああ、戦っていない。お互いの国境守備隊が睨みあっているだけだ」


「ふむう、そうか……どちらかが二か国同時に攻め込めば状況が変わりそうな気がするんじゃがのう……」


「ポーランドもベラルーシもお互いに二正面作戦ができるような国力がないからな。だから共産軍側はウクライナを攻め落として有利な状況を作ろうとしていて、逆にNATO側はウクライナを守りきったあと、すぐにベラルーシに攻め込もうとしているんだよ」


「ふむう……なるほどのう……しかしそれならポーランドではなくウクライナに行くべきではないのかの?」


ジャンの説明を聞いたリューネルンが続けて浮かんだ疑問、今から行く目的地をなぜウクライナではなくポーランドにしようとしているのかを再度ジャンにぶつけていった。

これにジャンがいろいろと考えながら答えていく。


「まあ……確かにウクライナに行った方が良いのかもしれんが、ポーランドの状態を不安定にしたままだとウクライナへの軍事物資の輸送や増援部隊の派遣が難しくなるからな。先にポーランドを安定させておく方が安全に前進できるんだよ」


「ふむう……なるほどのう……のうテイルや、少し良いかの?」


ジャンの説明を聞いたリューネルンがそう言ってテイルに話し掛ける。

これにテイルはここまでの考えを中断してリューネルンの質問に答えていった。


「……うん? ええ、大丈夫だけど、どうしたの?」


「今ジャンが行った説明、そなたは聞いておったのかの?」


「ええ、聞いていたわ」


「それなら聞くのじゃが、ポーランドに行ったあとはどうするのじゃ? そのままウクライナの方に向かうのかの? そうなった場合、ジェーンが二つの国に向かうことになるのだが、それは良いのかの?」


「その問題か。今の段階ではジェーン姉にはポーランドに来てもらうだけにしようと思い始めた」


「……ほう、そうか……私はポーランドで終わりなのか……そうかそうか……」


唐突なネタバレで自身がポーランドまでしか同行できないことを知ったジェーンがテイルを見ながら呟いていく。

その呟きを聞いたテイルは、苦笑しながらジェーンを含めたメンバーにとりあえずポーランドに向けて出発しようと声を掛ける。

これにメンバー達の方も苦笑いを浮かべながら同意していった。

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