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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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結果報告会 その一

「それでは結果報告ですが無事に成功しました」


始まった結果報告はテイルのこの一言でほぼ終わってしまいそうになったのだが、ライトの、


「いや、待て。めんどいのはわかるけど短縮しすぎよ。もうちょい詳しく」


とのツッコミを受けて、


「仕方ないな。とりあえずアルシア様にはアメリカとの交渉のセッティングをしてもらってアメリカ皇帝ケネディ陛下と直接会談が出来るようになりました」


と、言ってまずは成果の一つを話し、続けて、


「これは成果ではないんだけど会談の結果というかなんだけど、パーチェにお願いがあります」


と、言ってパーチェに目を向けたのである。

これにパーチェは、


「…え、私…ですか…?」


と、不安そうにテイルに尋ねたのである。

これにテイルは、


「お願いっていっても簡単な事だから大丈夫だよ。ほら、フェリアシティ王都の廃墟があるでしょ?そこを毎日見回りしてほしいのよ。ただ、何が起きるかわからないから親衛隊から八人ほど護衛に付いてもらうんだけど」


と、言ってパーチェに頼んだのであった。

このお願いを聞いたパーチェは、


「…それでいいんですか?それならすぐに行きますけど…」


と、言ってテイルのお願いを受け入れたのである。

そんなパーチェにテイルは、


「それならすぐに行ってもらおうかな?エスト、親衛隊の人選は任せていいかしら?」


と、言ってパーチェの出動を認めるのと同時にエストに対してパーチェに付ける護衛の人選を頼んだのであった。

これにエストは、


「わかった。任せてもらおう」


と、答えて自身の通信端末を操作し始めたのであった。

そうして人選を始めたエストを横目で見ながらテイルはパーチェに、


「パーチェも準備してきたら?」


と、声を掛けたのであった。

これにパーチェは、


「あ、わかりました。準備してきます」


と、言ってブリッジから出ていったのである。

そうしてパーチェが出ていった後、ジェーンが、


「…パーチェが指名されたという事は土壌汚染か何かか?」


と、言ってテイルに尋ねたのである。

この質問にテイルは、


「ええ。なんでも数百年間草木も生えないレベルには汚染されてるらしいですよ?」


と、答えたのである。

この答えに姉妹達は、


「ほえー、数百年間か。魔王軍も頑張ったねぇ」


「…うん。でもパーチェ相手ならほとんど無意味…」


「何もせずに歩いているだけで土地の活性化が出来ちゃう子だからね~」


「ああ。魔王軍もずいぶんと無駄な事をしたものだ」


と、口々にそう言ったのであった。

するとこの言葉を聞いていたアーシアが、


「…母上は同じ事をしてからずっと体調不良に悩まされてたんだけどな…」


と、言ったのであるが、姉妹達に加えてエストからも、


「「「「「「比べる相手が悪い」」」」」」


と、一言で返されてしまったのである。

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