《ドイツ軍司令室に向かう》
「それじゃあそろそろブラスト将軍についていきましょうか。早く行かないとブラスト将軍が怒られることになるかもしれないからね」
「それもそうか。それじゃあ雑談終わり! ブラスト将軍、案内をお願いします」
「了解しました。それではついてきてください」
テイル達から一緒に報告へ行くと言われたブラストは、自身が先頭にたって今回の作戦の報告に向かっていった。
そうしてテイル達を引き連れてとある部屋の前に立ったブラストは、ノックをして挨拶をしてから部屋のなかに入っていく。
「……ブラストです。報告に参りました」
「おう、そうか。入れ!」
「はっ、失礼いたします」
「うむ……うん? ブラスト将軍、その方々は?」
「はっ、今回我々の掃討作戦に協力してくださったフェリアシティ王国の方々です」
「む、そうか。ありがとうございます、フェリアシティ王国の皆様。それで誰が誰になるのですかな?」
ブラストからテイル達フェリアシティ王国のメンバーを連れてきたと報告された司令官は、テイル達に誰が誰なのかを尋ねてきた。
この司令官の質問を受けたテイル達は、司令官に自己紹介を始める。
「では自己紹介をしましょう。まず私から……」
「はい、お願いします」
「私はフェリアシティ王国女王、テイル・フェリアシティと言います。よろしくお願いします」
「テイル女王⁉ こ、これは、知らなかったとはいえ失礼な発言を……」
「気にしていないので大丈夫ですよ。それよりもまだ自己紹介をしていないメンバーがいるので自己紹介の方を優先しても良いですか?」
「あ、はい、お願いします」
テイルの発言を聞いた司令官が恐縮しながら他のメンバーへの自己紹介を頼んでいく。
これを受けてアーシア達が自己紹介を始めていった。
「じゃあ次は私がやるね。私はアーシア・ウインブライト。エルヴァンディアの王女です」
「……え? エルヴァンディアの王女……?」
「次は俺でいいのか? というか司令官は俺のことを知っていますか?」
「え? いえ、初めて会うはずですが……?」
「それならやはり自己紹介は必要ですね。俺はジャン・F・ケネディ、現アメリカ皇帝の次男です」
「……ファッ⁉ アメリカ皇帝の次男⁉」
「次はわらわじゃな。わらわはリューネルン・ライズクロイツ。魔界の超名門貴族、ライズクロイツ家の次期当主じゃ」
「ま、魔界の貴族⁉ あ、あわわわわ……」
テイルから続いた重要人物からの自己紹介を受けた司令官は完全に圧倒されてしまい、正常な判断をすることが難しい状態になり始めた。
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