表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第二章 冒険と新たな仲間達

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

414/511

《テイルの考えるドイツ軍司令官攻略法》

ブラストとアーシア達の変な声を聞いたテイルはその二組に顔を向けると、意外そうな表情で二組に声を掛けていった。


「いやいや二組とも、え? じゃないのよ」


「いや、先ほどの発言にはえ? しかないですよ?」


「そうそう。いきなりなんで私達まで巻き込むのさ?」


「それは当然、数の暴力よ」


「数の暴力?」


自身の発言を聞いて頭に疑問符が浮かんでいるように見えるアーシア達に、テイルが詳細を話していく。


「そう、数の暴力。ブラスト将軍、将軍がこれから会って話をする相手はひとりですよね?」


「え? ……まあ、そうですけど」


「相手がひとりだからこそ、こちらは相手が予想していない大人数で押し掛けて精神的に圧迫していくのよ」


「……上手くいくのかな?」


「上手くいかなくても大丈夫だよ。次の手があるからね」


「次の手?」


「そう。大人数での圧迫に効果がなかったら、今度は大人数の力をいかした多数決で挑むつもりでいるから」


「……ほう、なるほど。確かにそれならなんとかなるかもしれないね」


「でしょう? だから皆にも一緒に来てもらいたいのよ。頼めるかしら?」


そう言ってテイルはアーシア達を見回す。

このテイルによる一連の言動を受けたアーシア達は一度互いに顔を見合わせ、それぞれが頷いたあとでテイルの頼みに答えていく。


「わかった、一緒に行くよ」


「その方が良さそうだよな」


「うむ、そうじゃな」


「マスターテイルの仰せのままに」


「私も良いよ、テイル」


「皆賛成みたいだよ、テイル姉」


「そう、みたいだね。皆ありがとう」


全員の返答を聞いたところでライトがテイルに報告し、それに対してテイルが全員にお礼の言葉を伝えていった。

これに対してリューネルンがその感想とある考えを話していく。


「礼には及ばん。それにテイルが万が一暴走した時にも皆が一緒ならなんとか止められるじゃろうしな」


「……ほう? 私を止める、ねぇ? ……あっはっは……やれるもんならやってみな?」


リューネルンの発した言葉に、笑いながら返答していくテイル。

このテイルの様子を見た一同は即座にこれは無理だと判断して、全面降伏の流れになる。


「……止められるかな……」


「……無理なような気がするのう……」


「マスターリューネルン、なぜ余計な発言をされたのですか?」


「余計などと言うでないわ」


「申し訳ありません、マスターリューネルン」


「ふん」


テオの反応を見たリューネルンが少し不機嫌になったところで、テイルが一同にブラストと共に報告に行こうと声を掛けていった。

閲覧、感想、評価ポイント、ブックマーク登録、いいねありがとうございます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ