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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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アルシア達のその後と、姉妹達との再会

テイルとアーシアがアークワイバーンに飛び立っていった後、ディアブライト城内ではちょっとした騒ぎが起こっていた。

それはテイルがアーシアを拉致したとか、アーシアが無断で城から抜け出したとか、所属不明のマシンアーマノイドが城から飛び立っていったとか、そのような報告が次々とティルダイアとフォルトの元に寄せられ、対処に困った二人がアルシアに報告、それにアルシアが頭を抱える、というものだった。


「…あの子はなぜ誰にも何も言わずに出ていってしまったのか…」


頭を抱えたアルシアがそのように呟くとその場にいたティルダイアとフォルトが、


「陛下、お気を確かに…」


「テイル様は城内の各所に顔を出して挨拶していたみたいなんですけどねぇ…」


と、言ってそれぞれがアルシアに声を掛けたのである。

その言葉、特にフォルトの言葉にアルシアは、


「テイル女王はきちんと挨拶回りをしたのにあの子はどうして…」


と、言って嘆いたのであった。

こんなアルシアにティルダイアが、


「陛下、アーシア様はテイル女王から突然帰る事を告げられた為に荷造りをする時間が限られていた事もあって挨拶回りをする時間がなかったとの事です!」


と、言ってアーシアのフォローを行ったのだが、フォルトが、


「ですがテイル女王は出発前にアーシア様に挨拶はしないのかと聞いていたそうですよ?」


と、アルシアに報告したのである。

このフォルトの報告にティルダイアは、


「フォルト、お前…!」


と、言ってフォルトを睨んだのであるが、フォルトは、


「報告は正確に、公正に行わなければいけません。ティルダイア、あなたの報告は偏っていますよ?」


と、言ってティルダイアに言い返したのであった。

そんな二人にアルシアは、


「二人共そこまで。アーシアに関してはあの子が帰ってきた時にまた説教しましょう。この話はこれで終わりに致します」


と、言って少し強引ではあったがこの話を終わらせたのであった。

その一方でアークワイバーンに向かっていたテイルとアーシアは無事アークワイバーンに到着、艦内に入ってそれぞれマシンアーマノイドから降りるとすぐにブリッジに向かったのである。

その際にすぐに集まれる姉妹達にはアークワイバーンのブリッジに集まるように連絡を入れておいたのであった。

こうしてアークワイバーンのブリッジにテイルとアーシア、それにテイルの姉妹達とエストが集まったのである。

ここでまずアーシアが、


「みんな久しぶり。元気だった?」


と、その場の全員に尋ねたのである。

これに、


「元気でしたよ~」


「ああ」


「…うん」


「元気だったに決まってるでしょ?」


「はい、私も元気でした」


「まあ、なんとかな」


と、それぞれが答えて、ここからテイルのエルヴァンディアとの交渉の結果報告が始まるのであった。

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