《テイル対フィフ その一》
テイルとフィフが互いに戦闘モードになった瞬間、アーシア達はフィフの魔力と闘気が予想以上に大きかったことに衝撃を受ける。
「……!! な⁉ こ、これがフィフの本気か⁉」
「……予想の三倍……いや、四倍ぐらいある……」
「そりゃあテイルもちょっと本気になるわけだ……あいつ強いわね……」
フィフの実力を見たアーシア達が震えながらフィフの実力を評価する。
その一方で戦闘モードになったテイルとフィフはすぐに戦闘を始めていった。
「それがテイルちゃんの本気かぁ……なかなか良い感じだねぇ」
「それはどうも。それよりお前もなかなかヤバい魔力と闘を放っているわね」
「あ、り、が、と。それじゃあ……」
「……む」
「開戦! いっくわよー!」
「……来たか……ふん!」
「おお、これを止めるか。やっぱりテイルちゃんは楽しい相手だねぇ」
「お前ごときに褒められても嬉しくはないわね」
「そうだろうねぇ。それで? テイルちゃんは攻撃してこないの?」
「まさか。それじゃあ、そろそろ私も攻撃していくとしましょうか」
レーザーソードを構えて突進してきたフィフ機の攻撃を、同じくレーザーソードを装備して受け止めたテイル機は、自機の目の前にいるフィフ機にフルバーストを発動させる。
「ねぇフィフ」
「うん? どうしたの、テイルちゃん?」
「さようなら。吹っ飛べ、フィフ」
「……お? おお⁉」
「……さて、直撃したけどダメージはあるかな……あれば嬉しいんだけど、多分ノーダメージなんだろうなあ……」
「……そうだよ、テイル! なかなか良い魔法だったけど、私には少ししかダメージが入らないんだよねぇ」
「やれやれ、やっぱり効いてないか。そうなると魔法は牽制ぐらいにしか使えないかな」
テイルは自身のフルバーストの直撃を受けてもほとんど無傷のフィフ機を見たテイルがそう独り言を話すと、レーザーソードを二刀流で構えていった。
「うん? 二刀流?」
「そうだよ、私が得意なのは二刀流に銃器二挺撃ちだからね」
「ほーん、そうだったのか~……」
「あれ? どうしたの? なんか不満そうだけど?」
「不満だよ。私相手に手を抜くとか、私のことを舐めてんの?」
「別に舐めてるわけじゃないけどね。お前がいきなり突っ込んできたから二刀流にできなかっただけだよ」
「ふーんそっか。それならいい。許す」
「許すって……はぁ、まあいいや。いくわよフィフ!」
「おう、かかってこいテイル!」
こう言い合ってテイルとフィフは再度激突、今度は剣劇戦闘を始めていく。
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