表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第二章 冒険と新たな仲間達

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

391/512

《ノールック魔法の恐怖》

ライトの容態を確認し始めたアーシア達に、確認されているライト本人が声を掛けていった。


「ライト、大丈夫か⁉ 生きてるか⁉」


「フェイト、すぐに治療を!」


「わかっています。ですから少し離れてください」


「お、おう」


「ライト、とりあえず返事だけでも……」


「……うるせぇなぁ、生きてるよ……」


「ライト! 良かった!」


「だからうるせぇっての。あ、フェイトありがとう」


「どういたしまして。それよりもダメージはどんな感じ?」


「……久しぶりに火属性攻撃を受けてヤバいって思ったね」


ライトの発言を聞いたアーシア達の表情が青ざめるなか、ライトの発言が意味することのすべてを理解できなかったジャンが不思議そうな表情でアーシア達に尋ねていく。


「……そのレベルか……」


「これは想像以上にマズい相手かもしれないね、あのフィフって奴は……」


「……なぁ、ちょっと良いか?」


「む、どうしたのじゃ、ジャンよ?」


「火属性攻撃がヤバいってだけだろ? なんでそんなに青ざめてるんだ?」


「ええ? ってああ、そういえばジャンはテイル達姉妹の属性を知らないのか……」


「姉妹の属性?」


「ええ。ちょうど良い機会だから話しておくか」


アーシアはジャンの問い掛けにそう応じると、テイル達姉妹の持つ属性について説明し始める。


「まず長女のレガシアさんが水属性、次女のジェーンさんが風属性、テイルが光属性、クオンが闇属性、パーチェが地属性になるの」


「……ということはライトは火属性か?」


「その通り。だからある程度の威力までの火属性攻撃はほとんど効かないんだよね」


「……そう考えるとさっきフィフの火属性攻撃をヤバいって言ったのは……」


「本気でヤバい攻撃だっていうこと」


「……覚えておくよ」


こうしてジャンがフィフの戦闘能力評価を大幅に引き上げているなか、フィフと対峙しているテイルがフィフに質問をしていった。


「……ノールック魔法ってなに?」


「う~ん? ノールック魔法っていうのはねぇ、私が見ている方向や手を差し出した方向、他には魔力や気配を向けている方向とはまったく違う方向に魔法を発動させることだよ~。例えばこんなふうに。フルバースト」


フィフはテイルの質問に答えながらアーシア達に向けて手を差し出していく。

これを見たテイルがアーシア達に向けて反射的に注意をしたのだが、フィフのフルバーストが炸裂したのはテイルとブラストの方だった。


「!! 皆気を付けて……うおっ⁉」


「あっはっは! だから言ったでしょ? ノールック魔法だって! あっはっはっはっは!!」


凄まじい爆炎に包まれたテイルとブラストを見て、フィフは大爆笑をしていった。

閲覧、感想、評価ポイント、ブックマーク登録、いいねありがとうございます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ