《反政府武装勢力の壊滅》
「ひ、ひぃっ⁉」
援軍の笑顔を見たリーダーが短く叫んで震え上がる。
一方の援軍は震え上がるリーダーを見て笑みを深くし、リーダーに対して絶望的な宣告を行う。
「それじゃあそろそろ死んでみよっか? その方が、いろいろなところが助かるからねぇ」
「い、いろいろなところが助かる⁉ それはどういうことだ⁉」
「あんた達を唆したところも、あんた達に援助していたところも、全部だよ」
「……あ、あぁ……」
援軍の宣告を聞いたリーダーの顔から血の気が引いていく。
そんなリーダーに、援軍が最後通牒を行った。
「それじゃさよなら。心配しなくても仲間達もすぐにあとを追わせてあげるからね」
「……あ、あわわわ……くっ!」
援軍の言葉を聞いたリーダーが意を決して逃亡しようとしたのだが、援軍はそれに構わず攻撃を開始した。
「あははっ、逃げろ逃げろ!! その方が面白いからね!!」
「ひっ、ひいぃっ⁉」
「ほらほらいくよ!! フルバースト!!」
「あっ……ぐぎゃ……」
援軍の放ったフルバーストが直撃した瞬間、絶叫しようとしたリーダーは叫ぶ前に完全に蒸発して死亡する。
更にこのフルバーストはアジトのなかすべてに伸びていき、アジトのなかにいたもの達すべてと、反政府武装勢力を唆した勢力と援助していた勢力が残していた証拠のすべてを蒸発させていく。
「これでなかの掃除は終わり、っと……あとはもうひとつのお仕事をしながらアジトの外にいる敵部隊を蹴散らす、か。楽しくもなさそうだし、さっさと終わらせてさっさと帰るか……」
こう話してアジトのなかにいたもの達と証拠のすべてを抹消した援軍は、ゆっくりとアジトの外に出ていった。
一方で時は少し遡り、反政府武装勢力のリーダーが援軍のところに向かった頃、アジトの外にいる反政府武装勢力の部隊をすべて制圧したテイル達やドイツ軍は部隊を二つに分け始める。
ひとつはアジトの外に置いている捕虜を監視する部隊、もうひとつはアジト内部に突入しアジト内の探索と生存者の確保を行う部隊、この二つに分けていく。
「突入部隊はドイツ軍に、捕虜の見張りは私達に、ですね?」
「はい。お願いして大丈夫でしょうか?」
「大丈夫です。それよりもブラスト殿、あまり油断はしないように。頼みますよ?」
「わかっています。それではテイル陛下、陛下もお気をつけてください」
「ありがとう。それではブラスト殿もお気をつけて。無事を祈っていますよ」
「ありがとうございます。それでは!」
テイルの忠告に笑顔をみせながら答えたブラストが、部下達を連れてアジト内の探索のためにアジトに突入していった。
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