《反政府武装勢力の援軍》
テイル達やブラスト隊が攻撃を開始してすぐに反政府武装勢力の部隊は戦線を崩壊させ、次々と撃墜されていった。
「使っているマシンアーマノイドが第一世代機ばっかりだから楽に戦えるね」
「私は楽すぎて眠くなるんだけど?」
「それはもうちょい気合い入れてもろて……」
「ほ~い」
テイルとライトがこのように漫才のようなやり取りをしながら戦うぐらいにはテイル達やドイツ軍に圧倒的優位な戦闘になっていた。
この戦況を見たブラストが全軍に指示を出す。
「総員、敵兵士はなるべく殺さず生け捕りにしろ! 少しでも情報を吐かせたい! 良いな⁉」
「はっ!」
「はい!」
「了解しました!」
ブラストの指示を受けたドイツ軍兵士達が即座に指示された敵兵士の生け捕り方針を実行するために、敵機体のコクピットブロックやエンジンブロックを避けて攻撃を始めていく。
こうしてテイル達やドイツ軍の一方的な蹂躙になっていく状況をモニターで見ていた反政府武装勢力のリーダーが、焦りと苛立ちを見せながらアジトの奥に向かっていった。
そうしてアジトの奥にある寝室にやってきたリーダーは、ここで寝ているとある人物にその怒りをぶつけ始める。
「おいお前!! いつまでそうしている気だ⁉」
「すぴーすぴー……」
「寝てる場合じゃないって言ってるんだよ!! さっさと起きろ!!」
「くかー……んぁ? ふぁによぉ、うるしゃいわねぇ……」
「寝惚けるな!! 我々はもう壊滅寸前なんだぞ⁉」
「ふーん、そうなんだぁ……」
「興味なさそうに話すな!! 援軍としてやってきたんだろうが、お前は⁉」
自勢力の大ピンチにグースカ寝ていた援軍にぶちギレるリーダー。
そんなリーダーに援軍としてやってきた人物は更にリーダーの神経を逆撫でする発言を行った。
「援軍とは言われてるけど負け確だから、基本的にデータ取りだけで良いって言われてるんだよね。だから一生懸命戦うつもりはないよ」
「お、お前は……!! ならばもうどうでもいい!! 死ね!!」
援軍の発言を聞いたリーダーが完全にぶちギレ、援軍に向けて持っていたハンドガンを連射する。
しかし援軍はこの連射されたハンドガンの弾すべてを素手で受け止め、受け止めた弾のすべてを地面に落としていった。
「……へ?」
その光景を見たリーダーは呆然としながら一言呟くと、直後に状況を把握して絶叫を響かせる。
「ぴ、ぴぅっ⁉ ば、化け物だぁっ⁉」
「失礼なことを言う……それに撃ってきたわよねぇ? だったらこちらも攻撃して良いってことだよねぇ?」
援軍はこう言うと恐ろしい形相で嗤っていった。
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