表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第二章 冒険と新たな仲間達

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

381/512

《ブラスト隊、テイル隊、出撃》

昔はよかった、というように表現した方が良い表情で空を眺めるテイルに対し、嫌いとは言わないまでも仲が良いとは言えないケイン・ファルネウスの名前を出されたブラストは憮然とした表情でテイルに声を掛ける。


「……ケイン閣下とは……砕けた言葉遣いでやり取りができる、ですか……」


「そうですよ? あれ? もしかしてブラスト将軍は悔しいって思ったりしてますか?」


「……そのようなことはありません」


テイルの質問にそう答えたブラストは、直後にテイルからいろいろと指摘されることになる。


「それは嘘ですね」


「……それはまたどうしてですか?」


「まず怒りのせいでしょうか、体がほんの少し震えています。次に先ほどと同じく怒りのせいで顔が少し赤くなっている。とりあえずはこの二つが理由ですかねぇ」


「……」


テイルの指摘になにも答えず無言になったブラスト。

そんなブラストを生暖かい目で見ていたテイルはあることを考え、心のなかだけで話していく。


(NATO本部で聞いた話からもしかして、とは思っていたけれど、やっぱりブラスト将軍はケイン殿に対して結構な対抗心を持っているね)


テイルがここまでをこころのなかで話したところで、遂にブラスト達やテイル達への出撃要請が行われる。


「……む、通信が……」


「うん?」


「こちら本部、攻撃開始時刻になりました! ブラスト将軍にテイル陛下、出撃をお願いします!」


「了解だ。すぐに出撃する!」


「ほ~い、了解! 私達も出撃するよ!」


本部からの指示を受け、ブラスト直属の部隊とテイル隊は準備ができたものから順番に出撃し始めた。


「ブラスト・シュツットバルド、出る!」


「テイル・フェリアシティ、ワイバーン、推して参ります」


「ライト・フェリアシティ、サラマンダー、出るわよ!」


「アーシア・ウインブライト、いきます!」


「ジャン・F・ケネディ、いくぞ!」


「リューネルン・ライズクロイツ、出撃するぞ」


「テオ、出撃します」


「フェイト・ブルーアイ、発進します」


こうして次々に出撃していったテイル達やブラスト直属部隊は完全に包囲された反政府武装勢力に止めを刺すための猛攻撃を開始する。


「……お、敵部隊が見えてきた」


「予定通り大混乱になっているな。直属の隊員すべてに告げる。ひとりたりとも逃がすな。良いな⁉」


「はい!」


「了解しています、将軍!」


「ならば良し。突撃だ! ついてこい!」


「はい、隊長!!」


この号令でブラスト隊が敵部隊に突撃をしていく。

一方のテイル達もそれぞれがバラバラに攻撃を開始していった。

閲覧、感想、評価ポイント、ブックマーク登録、いいねありがとうございます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ