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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第二章 冒険と新たな仲間達

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《ブラストとの通信》

テイルの発言を聞いたブラスト将軍は大臣に目線を向けると大臣に対して恨み言をぶつけていく。


「まったく大臣殿も人が悪い……確認する相手がテイル陛下なら最初にそう言っていただければ良いものを……」


「それに関しては悪かったと思っている。しかし将軍も出撃準備やらなにやらで忙しかっただろう? だらだらと話している時間がなかったからだ。すまなかった、将軍」


「……はあ、わかりました。とりあえず作戦開始時間が迫ってきているので、大臣の用事が終わったのならこちらの任務に集中させてもらいたいのですが?」


「ああ、すまんな、将軍。私の用事は将軍にテイル陛下の確認をしてもらうことであった。それが完了した今、私の用事はすべて終わったよ」


「そうですか。それではテイル陛下は……」


大臣の返答を聞いたブラスト将軍が同様の質問をテイルに行おうとしたところで、テイルが先手を取ってブラスト将軍に話していった。


「あ、今からドイツ国王と会談を行おうと思っているんですけど、その会談が終わりましたら恐らくブラスト将軍も参加されるであろう反政府武装勢力の掃討作戦に私達も参加させてもらおうと考えていますから、その時はよろしくお願いしますね」


「……は? ……はあああああ⁉⁉」


ブラスト将軍は一瞬テイルの話した言葉の内容を理解しきれず変な声を出したが、発言の意味を理解できたタイミングで今度は大きな声、というか絶叫を響かせる。

ちなみにブラスト将軍が絶叫を響かせたのとまったく同じタイミングで大臣も同じように絶叫を響かせたのだが、テイルは大臣の絶叫には一切触れずにブラスト将軍に話し掛けていった。


「あれ? もしかしてNATO事務総長からなにも聞いていませんか? 私達がドイツ軍の作戦に参加するって」


「いや、なにも聞いておりませんが⁉ というかそんな大切な情報なら事務総長はなぜ……」


と、ブラスト将軍がここまで話したところでブラスト将軍の部下らしい兵士がブラスト将軍の元にやってきてなにやら耳打ちを始めていく。

そうして耳打ちを終えた兵士が退室したあとでブラスト将軍が大きな溜め息を吐きながらテイル達に耳打ちの内容を話してきた。


「今事務総長の連絡がありました。テイル陛下達が我々ドイツ軍の作戦に同行すると話している、と」


「おお、それは良かった」


「こちらとしてはもう少し早く伝えてほしかったのですがね」


ブラスト将軍の話しぶりに思わず吹き出したテイルは、このやり取りを最後にブラスト将軍との通信を終わらせることにする。

これにブラスト将軍も賛同して通信を終了させ、テイルはドイツ国王との会談に向けて気持ちを切り替えていった。

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