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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第二章 冒険と新たな仲間達

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《アメリカ以外の方針とテイル達の方針》

テイルにアメリカの方針を伝えたエスト達は続けてアメリカ以外の国の方針を伝えていった。


「とりあえずアメリカはそういう感じだ。次にアメリカ以外の国だが、国境ギリギリに部隊を展開して共産同盟軍を牽制していくようだ」


「ふむふむ、積極的に攻めることはしないということか。それは良い傾向だね」


「そうだな、その間に俺達も戦力強化ができるからな」


「そうだね。さてどのような戦力強化をしていくかね?」


アメリカ以外の国の方針を聞いたテイルがその流れで自分達の方針を一同に尋ねていき、これに一同が答えていく。


「最初は人材確保じゃないかしらぁ」


「特にマシンアーマノイドのエンジニアの確保は必須だろうな」


「……それに部隊の隊長格になれるような人材も必要……」


「それに加えてエースパイロットも必要になってくるよね?」


「……人材確保となるとどうすればいいのでしょうか?」


「わらわのところは無理じゃぞ?」


「私達もちょっと難しいかなぁ……」


「そうなると世界各地を地道に探し回るしかないか?」


「世界各地を回るなら私の経験が役に立つかもしれないわね」


「以上のような結果がでました、マスターテイル」


一同の議論をそう言って締め括ったテオに、テイルが苦笑いで声を掛け、これからの方針を決めていく。


「……うん、ありがとうね、テオ。ということは私達はこれから人間界と精霊界を旅して回って人材を集めるってことで、皆良いかな?」


「ああ、大丈夫だ」


「うん、それで良いよ」


テイルの問い掛けに一同が賛成したところで、テイルが一同に早速出発したいと訴える。


「それじゃあ決定ってことで、私はもう出発したいんだけど良いかな?」


「え? もう?」


「うん。駄目?」


「……いや、駄目じゃないが……なんでそんな急に?」


「だって前回のは身代わり人形に邪魔されてなにもできないまま帰ってくることになったんだもの。だから良いでしょ?」


テイルの訴えに困惑する一同にテイルがその理由を語っていく。

これを聞いた一同は溜め息混じりにテイルの出発を認めていった。


「……仕方ないな、行ってこいよ」


「やった! 皆ありがとう!」


「ということは私達はまた留守番か……」


「それこそ仕方ないな」


皆の許可を得たテイルがアーシア達に声を掛けて再度出発しようとしていく。


「それじゃあ出発するよ、皆!」


「それは良いけど、今度はどこに行くんだ?」


「……そうだなぁ……ロシアは止めておいた方が良いだろうし、ロシアに近い中華、モンゴル、朝鮮も止めておいた方が良いかな?」


「そうなるとそれ以外か……ヨーロッパにでも行ってみるか?」


「……そうだね、ヨーロッパに行こう!」


どこに行くのかをジャンに尋ねられたテイルが少し考えてヨーロッパを目的地に設定していった。

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