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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第二章 冒険と新たな仲間達

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《NATOの緊急会合の結果》

身代わり人形を誉めた直後、テイルはあることに気が付きリューネルンに質問する。


「……でもそれならさぁ、リュー」


「うん? なんじゃ?」


「その身代わり人形を量産して、今回身代わり人形を使ってきた奴や、そいつと同じぐらいの実力者に使わせて襲撃してきた方が効率が良くない?」


テイルの発言を聞いた一同に動揺が広がるなか、リューネルンはテイルの発言を否定していった。


「確かにこれまでの話を聞いただけならばそのように考えてしまうのも無理はないじゃろうなぁ」


「……あれ? なんか微妙な感じ?」


「うむ、微妙な感じじゃ」


「それはまたどうしてなのかしら?」


「実は身代わり人形は量産に向いていないのじゃよ」


「……え? あの大きさなのに?」


「うむ。わかりやすく話すと身代わり人形を一体作る金額でマシンアーマノイドを十機建造できる。身代わり人形とはそのレベルでコスパが悪いのじゃよ」


リューネルンの解説を聞いたテイル達は身代わり人形が襲ってくる状況がレアケースだということ、どうしたらあのサイズでマシンアーマノイド十機分と同じ費用が必要なのかを考えてなんともいえない微妙な表情を浮かべながらリューネルンへの質問を終わらせた。

そうしてテイルは姉妹達に話を振っていく。


「……うん、まあ、なんだ、とりあえず身代わり人形をぶつけられる可能性が低いっていうのがわかったのが今回の収穫かな? 皆はどう思う?」


「う~ん、そうねぇ……私は身代わり人形よりも、身代わり人形を使った相手の方が気になるかしらねぇ~」


「私もレガシア姉さまやテイルと同じ意見だ」


「……私は、身代わり人形は気にしなくて良いと思ってる……」


「身代わり人形に関して言うと私は別にどうでもいいかな。それよりも身代わり人形を使った奴の方が気になるね! 戦う時が今から楽しみだよ」


「あ、私は身代わり人形のことは後回しでも大丈夫だと思います。それよりもジェーン姉様達が出席したNATOの会合で決まったことの方が……気になるかなって……」


テイルに振られて自分達の身代わり人形への考え方を話していった姉妹達は、最後に尻すぼみになりながらもNATO会合の結果を気にしたパーチェの発言でエスト達に話が振られることになる。


「確かにそうだね。ねぇエスト、どうだったの?」


「とりあえずアメリカは今ある戦力のすべてを後方支援と軍事物資や食料の輸送に使うことになった。そうして新型機の開発、配備を待つ、ということで話がまとまった」


「……ほう、それは……是非とも頑張ってほしいものだね」


エストの報告を聞いたテイルは腕組みをしながら頷いていった。

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