表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

340/512

《フィフの実力 その二》

テイルと同じようにマシンアーマノイドなしでキャンベル機をボッコボコにしていくフィフにドン引きしながら驚愕するイグナイエル達。


「……おい、冗談だろ?」


「あの時、テイルとキャンベルの戦いの続きを見ているようだな……」


「……これなら、テイルもどうにかできるのでは?」


「……確かに。できることなら早い段階でテイルと戦わせて、どうなるかを見てみたいですな」


「うむ……それにしても……あれを見ているとキャンベル君げ可哀想になってくるな……」


「……キャンベル君は今どんな感じなんだろうな……」


こうして話しているイグナイエル達の一方で、テイルと戦った時と同じようにボッコボコにされているキャンベルは泣きそうになっていた。


「……う、ぐぅ、なんなんだこいつは、本当にテイルと同じぐらい強いのか……?」


「ねぇちょっとぉ、お前本当に本気で戦ってるの? 全然面白くないんだけどぉ?」


「……う、う……」


「ん? う?」


「うるせー!!!! 本気で戦ってんだよ、こっちは!!!」


「え? そうなの? ……それならもう終わらせちゃってもいいんだよね?」


「……くぅぅ……」


「まあいいか。じゃいくよー」


まるで近所に出歩くぐらいの感覚でフィフがこの戦いを終わらせる方向に考えを固める。

そうしてフィフの最後の攻撃が始まった。


「ほらほらほらほら! ちょっとは抵抗してくれないと面白くないよ?」


「……くっ、こんちくしょうがぁっ!!」


まったく手を出さずに防御しかしないキャンベル機に、フィフはパンチにキックの雨を降らせていく。

そうしてキャンベル機の防御が崩れたところで、フィフはキャンベル機の頭部に拳をめり込ませるとそのままキャンベル機を引きずり回し始めた。

それから約二十秒ほどキャンベル機を引きずり回したフィフは、引きずり回すことに飽きたかのようにキャンベル機を空中高く放り投げると止めの一撃を放っていった。


「それじゃこれで終わり~。いくよ~」


「な、なんだ!? あいつ、なにをする気だ!?」


「あ、そのマシンアーマノイドはぶっ壊れるだろうから、すぐに脱出した方がいいよー」


「な、なにっ!?」


フィフの言葉を聞いたキャンベルが、慌てて自機から飛び降りる。

その直後にフィフが全速力でキャンベル機に突進、キャンベル機のエンジン部分に突っ込んでいった。

そうしてエンジン部分を貫いた瞬間、その衝撃で動力源の核融合炉が大爆発を起こす。

その大爆発にイグナイエル達が巻き込まれないように、ヴォロシンスキーやトーリア達が複数人で魔導シールドを展開していった。

閲覧、感想、評価ポイント、ブックマーク登録、いいねありがとうございます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ