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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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《アラスカ攻略戦の結果報告 その四》

イグナイエル皇帝の頼みに、トーリアが若干狼狽えながら返答する。


「あ、はい。フェリアシティ王国にはテイル意外にも気を付けなければいけない者が複数人存在します」


「そうか……それでその者らの名前はなんというのかな?」


「テイルを含めたフェリアシティ六姉妹と、従兄のエスト・フェリックスの六名、テイルを含めて七名が気を付けなければいけない存在になります」


「そうか……テイル意外の姉妹の名前を聞いても良いかな?」


「はっ。一番上の姉がレガシア、二番目がジェーン、テイルの双子の妹で四番目がクオン、五番目がライト、最後にパーチェになります」


「ふむ、ありがとう、トーリア。それでこの六名はどれぐらい危険な存在なのかな?」


「……そうですね……六名全員がテイルとほぼ同じ戦闘能力の持ち主だと言えば、その危険度がわかると思います」


トーリアのこの発言に、イグナイエル皇帝とヴォロシンスキーを除いたすべての出席者から呻き声が洩れた。

この出席者の様子を見たイグナイエル皇帝はヴォロシンスキーに目線を向け、これに気付いたヴォロシンスキーはイグナイエル皇帝に黙って頷いた。

そうしてアイコンタクトを送りあったイグナイエル皇帝とヴォロシンスキー両名が会議を終了する流れにもっていく。


「そうか……ありがとう、よくわかった。では以上の情報を聞いた上で尋ねるが、このあとの我々の行動方針、どうするのが良いと思うか?」


「……カナダ攻略は一旦先送りにし、戦力強化を行うようにするのが良いと思います」


「それがしも同じ意見です、陛下」


「私も……」


「我輩も同じく」


「……全員同じ意見のようだな。それではこれからの方針は、カナダ攻略は先送り、しばらくは戦力の強化を行う、これに決まりだ。良いな?」


「はっ!」


「うむ。ではこれで会議を終わらせるとしよう。皆、ご苦労だった」


「はい。それでは失礼いたします」


出席者達はそう言ってイグナイエル皇帝に挨拶を終わらせると会議室を出ていった。

こうして会議室に残った者がイグナイエル皇帝、ヴォロシンスキー、トーリアの三人になったところで、イグナイエル皇帝がヴォロシンスキーに話し掛ける。


「やれやれ、ようやく終わったか……ゲホッ、ゲホッ」


「……大丈夫ですか?」


「……大丈夫だよ、ヴォロシンスキー」


「……あまり無理はしないようにお願いします」


「ふふ、堅苦しいね、ヴォロシンスキー。いつものように砕けてくれて良いんだよ?」


「トーリア殿がいますから」


イグナイエル皇帝の言葉にヴォロシンスキーはトーリアの姿を見ながら答えていった。

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