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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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《アラスカ攻略戦の結果報告 その二》

ヴォロシンスキーの発言にざわつく出席者一同をなだめながらイグナイエル皇帝が、ヴォロシンスキーに先ほどの発言についてより詳しいことを話すように促した。


「……皆、少し落ち着くのだ。ざわつくのは詳しい話を聞いたあとでも良いだろう」


「陛下……」


「良いな?」


「は、はい……」


「よし。それでは将軍、先ほどの話の続きを頼めるかな?」


「はい、わかりました。先ほどの話の続きといいますか、詳しい話を行います」


「頼む」


ヴォロシンスキーの返答にイグナイエル皇帝が短く応じ、これを確認したヴォロシンスキーが報告の続きを行う。


「フェリアシティ王国には勝てないと言った理由なのですが、女王であるテイル・フェリアシティの戦闘能力が異常だということになります」


「女王の戦闘能力が異常だからその国に勝てない? なんとも返答に困る理由だな」


「話を聞くだけなら私もそう思います。ですからテイル女王が戦っている映像を皆様にも見ていただこうと思います。この映像を見ていただければ私の言葉を理解していただけるはずだと確信しておりますから」


ヴォロシンスキーはこう言うとトーリアに戦闘映像を会議室に流すように頼み、これに頷いたトーリアが戦闘映像を会議室に流し始める。

こうして流れ始めたテイルとロシア軍マシンアーマノイド部隊の戦闘映像を出席者一同が鑑賞していった。

そうしてその映像のなかで自軍マシンアーマノイドをボッコボコにしていくテイル機、ワイバーンの姿を見て徐々に顔色を青くさせながら言葉を失っていく出席者達に、ヴォロシンスキーが落ち着くように話したあとで、ここからさらに衝撃的な映像が流れるので心して見ていくようにと注意を促す。


「あれがテイル女王の機体ですか……」


「と、言っている間に我が軍のマシンアーマノイド部隊が複数機撃墜されたのですが……」


「この数のマシンアーマノイド部隊で取り囲んでいるのに、まったく安心して見れないのはなぜなのでしょうか……?」


「あっ、我が軍の部隊がまたやられた!」


「なんだこの映像データは? 我が軍のマシンアーマノイド部隊が全然相手になっていないところばかり映っているではないか!?」


「この程度の映像をみただけでショックを受けているようなら、ここからの映像を見た皆さまはショック死するのではないかと心配になってしまいます。ですから強い気持ちをもって映像を見ていってください。お願いします」


ヴォロシンスキーはこう話すと、出席者達に頭を下げていった。

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