《テイル対ロシア軍、戦闘開始》
ヴォロシンスキーの嘆きを聞いたテイルは、そんなヴォロシンスキーに話し掛けていく。
「私の心配をするよりもあなたの部下の心配をする方が良いですよ、ヴォロシンスキー総司令閣下。多分あなたの部下はこれから地獄を見ることになるでしょうから」
「それはあなたが私の部下達に地獄を見せる、という認識でよろしいのでしょうか?」
「そうなりますね」
「……この数の部隊で包囲していても?」
部下達に現地の映像を送ってもらい、その映像を見ながらテイルに問い掛けるヴォロシンスキー。
そんなヴォロシンスキーに対して、テイルは自信満々に言葉を返していった。
「逆に聞きますけど、この程度の数の地球人類部隊だけで、本当に私を倒せると思っているんですか? もしそうなら私のことを甘く見すぎですね」
「……そうですか……それなら……全軍攻撃開始」
テイルの発言を聞いたヴォロシンスキーがロシア軍全部隊にテイルへの攻撃開始の許可を出す。
これを受けたロシア軍全部隊がテイル殺到するなか、テイルは魔導シールドを展開させたあとでワイバーンを呼び出し、搭乗する。
「突撃ぃーー!!」
「ウオオォォーーー!!」
「おお、きたきた。それじゃ私も……魔導シールド! 続けて、出でよワイバーン!」
「……!? 攻撃が……効かない!?」
「魔導シールドか!」
「よっ……と。じゃあいくよ、ワイバーン。テイル・フェリアシティ、マシンアーマノイドワイバーン、いざ、推して参ります!」
こうしてワイバーンに搭乗したテイルとロシア軍部隊との戦闘が始まった。
「あれがワイバーンとやらか」
「強いのか?」
「強いも弱いもない、倒してしまえば同じだからな」
「それもそうだな」
このような会話をしながらワイバーンに押し寄せるロシア軍部隊に対して、テイルはワイバーンのレーザーソードを二刀流に持って迎え撃つ。
「……やっぱり魔王軍部隊と比べると2ランクぐらい下がるわね」
「……え?」
「……あれ?」
最初に突撃してきたロシア軍機二機をあっさりと斬り捨てたテイルは、押し寄せるロシア軍部隊に逆進撃を仕掛ける。
このテイルの行動にロシア軍部隊は突撃を止め、銃火器を乱射して弾幕を張って迎撃を始めるが、テイルはその弾幕を前進回避しながらロシア軍部隊に近付いていく。
「あっという間に二機やられただと!?」
「いや待て! 近付いてくる!」
「迎撃だ! 近付けるな!」
「……弾幕も緩いなぁ……これなら簡単に近付ける」
「……!? 馬鹿な!? この弾幕で前進してくるだと!?」
「と、止められん! うおっ!?」
「ぐわっ!?」
ロシア軍部隊に接近したテイルは、今度は一瞬でロシア軍機四機を両断していった。
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