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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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31/511

朝食前の騒動

遅くなりました…。

ごめんなさい…。(土下座)

翌朝目覚めたテイルはアーシアに抱き枕にされている状態だという事に気が付いた。

この状態にテイルは、


「昨日の夜はあれだけ離せって言ってたのに今朝は自分が離れろって言われるのはどうかと思うんだけどねぇ…」


と、言いながらアーシアに、


「おーいアーシア、起きろ~。朝だぞ~」


と、呼び掛けたのである。

しかしアーシアはこれに反応しなかった為にテイルは続けて、


「早く起きないとファーストキッスを奪うわよ?」


と、アーシアを脅迫したのであった。

これにアーシアは、


「はーい、起きまーす!離れまーす!」


と、言って抱き枕にしていたテイルを離して起き上がったのである。

これにテイルは、


「…それだけのスピードで動けるって事はもっと早くから起きてたでしょ?」


と、ジト目でアーシアを問い詰めたのである。

これにアーシアは少しずつテイルから視線をずらしながら、


「…えーっと、まあ、そうだね、大体、十五分くらい前から、目は覚めてたね」


と、リズミカルかつ答え辛そうに答えたのであった。

その答えにテイルは、


「じゃあ何でその後も私を抱き枕にしてたのよ?」


と、さらに問い詰めていったのである。

これにアーシアは、


「いやー、……抱き心地が良かったからつい…」


と、少しずつ小さくなっていく声で答えたのであった。

するとこの返答にテイルは、


「さっきも言ったけど昨日の夜にあれだけ離せって言ってたのに、今朝は抱き心地が良いからって抱き締めたままっていうのはちょっとどうかと思うわよ、アーシア…」


と、アーシアに文句を言ったのである。

これにアーシアが、


「…うん、わかった。これからはテイルを抱き枕にする回数を減らす事にするよ…」


と、ほとんど反省していない発言した為にテイルは、


「次に寝たふりして抱き枕にし続けたら問答無用でファーストキッスを奪うからね?」


と、アーシアに宣言したのであった。

これにアーシアが、


「…えぇ……」


と、呟いてからすぐにアーシアの部屋の扉がノックされたのである。

これにアーシアが、


「はい、開けても大丈夫です」


と、返事をすると扉を開けてファルンが部屋に入ってきたのだった。

そしてファルンは、


「失礼致します、殿下、テイル様。朝食のご用意が出来ましたのでお呼びにあがりました」


と、言って頭を下げたのである。

これにアーシアとテイルは顔を見合わせて、


「「わかりました。すぐに着替えて向かいます」」


と、声を合わせて返事をしたのであった。

これにファルンか、


「畏まりました。お着替えの手伝いは如何致しましょうか?」


と、尋ねてきた為、アーシアは、


「…着替えの手伝いはいいや。多分すぐに行けるだろうから用意して待ってて」


と、ファルンに伝えたのである。

これにファルンは、


「畏まりました。それでは失礼しました」


と、言って部屋から出ていったのである。

こうしてテイルとアーシアは服を着替えると朝食を食べに向かったのである。

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