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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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就寝前のあれこれ

フレイル達の報告会が終わった頃、テイルとアーシアはアーシアの部屋のベッドの上にいたのである。


「おおー、ベッドがふかふか。さすがはエルヴァンディア王族が使うベッド、最高クラスの品質だね」


テイルはベッドの上でバウンドしながらそう言ったのだがその様子を見たアーシアが、


「夕食会で私に色々言っておいて、今ここでその暴れ方はないんじゃない?」


と、テイルに苦言を呈したのである。

これにテイルは、


「そうなんだけどね、記憶が戻ってからずっと艦のベッドが続いてたからね~。一応は高級品だったんだけど、さすがに王城の、それも王族仕様のベッドだと私でもこうなるよね」


と、話して理解を求めたのであった。

その言葉にアーシアは、


「それはまあ、わかるけどさぁ…あんまり暴れられるとテイル一人じゃなくて私も暴れてるように思われるから嫌なんだよねぇ…」


と、言って表情を曇らせたのである。

これにテイルは続けて、


「え~、今日だけだから、ね、お願い、アーシア?」


と、言ってアーシアに抱きついたのであった。

するとアーシアは、


「…もう、仕方ないな…。ねえファルン、ちょっと良いかしら?」


と、言ってファルンを呼び寄せたのである。

そしてすぐにやってきたファルンが、


「お呼びでしょうか?殿下?」


と、アーシアに尋ねたのである。

これにアーシアは、


「ファルンごめんね。これからちょっとうるさくなるかもしれないけど、テイルが暴れてるだけだから気にしないであげてね?」


と、言ってファルンに説明したのである。

これにファルンが、


「…ふふふっ、かしこまりました、殿下、テイル様。それではごゆっくりお休みください」


と、言って頭を下げると微笑みながら退室していったのであった。

このやり取りを見ていたテイルは、


「ありがとうアーシア♪大好きだよ♪」


と、言ってアーシアに抱きついたのである。

これにアーシアは、


「はいはい、それはわかってるから、あまり強く抱き締めない。それとあまり派手に暴れないでよ?」


と、言ってテイルに釘を刺したのである。

これにテイルは、


「わかってるって。うふふ、アーシア、大好きだよ~♪」


と、言ってもう一度アーシアを抱き締めたのである。

これにアーシアは、


「わかったわかった。はい、それじゃ離してね、テイル」


と、言ってテイルを離したのであった。

これにテイルは、


「むぅ、もう少しハグしてたかったのに…。まあいっか…」


と、少し名残惜しそうに言って、続けて、


「それじゃもう寝よっか?明日も早いかもしれないし」


と、アーシアに尋ねたのである。

これにアーシアも、


「…そうだね、寝よっか。おやすみ、テイル」


と、言って二人共寝ようとしたのだがそれから一時間近く雑談をしてしまい、結局寝たのは雑談が終わって十分ぐらい後になるのだった。

そして同じ頃、アルシアは外務大臣から明日の午前中にアメリカ皇帝とアルシアの通信会談の約束を取り付けたとの報告を受けたのである。

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