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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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《会議への誘い》

丁寧に頭を下げてきたオリヴィエに対して、先ほどまでと同様にリューネルンが対応していく。


「ふむ、オリヴィエとやら、その方の感謝の仕方、苦しゅうないぞ。それで? ただそれだけのためにここに来たわけではあるまい。そちの目的はなんじゃ?」


「は、私を始めとしたこの基地に残っている指揮官クラスの者達を全員集めて、これからどう行動するかの作戦会議を始めていこうということになりまして、その会議にテイル様達も参加していただきたく、こうしてご挨拶も兼ねて参らせていただきました。どうかテイル様達も会議に参加してはくださいませんか?」


「……ふぅむ、なるほどのう……どうする、テイルや?」


オリヴィエの話を聞いたリューネルンがそう言ってテイルに会議への参加の是非について尋ね、これにテイルがすぐに了承の返答を行う。


「もちろん参加します。みんなもそれでいいわよね?」


「うむ、わらわもこれからどうするかが気になるからの」


「今この基地にいる数少ない、いや、一人かもしれないアメリカ軍関係者として、俺も参加する。……いや、参加させてほしい。よろしいか?」


「テイル達が参加するというなら俺が参加しないわけにはいかないだろうな」


「当然私も参加するよ!」


「マスターテイル、マスターリューネルン、二人が参加されるのであれば私も参加致します」


「……ここに残って皆さんのケアを行うことも重要ですけど、このあとの作戦行動を理解しておくことも重要ですよね。私も参加します」


テイルの問い掛けに全員が参加の意思表示を行ったため、テイルはオリヴィエに全員参加すると返答し、これを受けたオリヴィエがテイル達を連れて作戦会議を行う場所に誘導していった。


「全員参加ね、わかったわ。オリヴィエ大佐、全員参加します。会議が行われる場所はどこになりますか?」


「皆様ありがとうございます。会議の場所へは私が案内致します。ですから皆様は私のあとについてきてください。よろしくお願いいたします」


「わかりました。それじゃあみんな行くわよ」


「ああ」


「ええ」


自身の言葉に返事をした仲間達を連れてテイルは、オリヴィエに従って基地の中を進んでいく。

そうしてオリヴィエに誘導されたテイル達は、今いる基地の作戦会議室に到着した。

そこでオリヴィエがドアをノックして、中にいる他の参加者達にテイル達を連れてきたと声を掛ける。

これに反応してドアが開き、オリヴィエを先頭にしてテイル達が部屋の中に入っていった。

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