《リューネルン対ロシア軍》
ワイバーンを危険な機体だと判断したロシア軍は、ワイバーンの周囲に展開しているリューネルン達のコルセアにターゲットを変更する。
こうしてロシア軍が攻撃目標を変更し終わったところでリューネルン達に攻撃を仕掛けてきた。
これに対してリューネルン達も迎撃を始め、今度はロシア軍マシンアーマノイド隊とリューネルン達との戦闘開始が近くなる。
「ほう、テイルが無理だと判断したら次はわらわ達か」
「油断しないでくださいね、マスターリューネルン」
「わかっておるわ。そなたも油断せぬようにな、テオや」
「その点は問題ありません、マスターリューネルン」
「……ねぇリューネルン、私にはなにもないの?」
「お前はさっさと撃墜されてしまえ、この偽善者めが」
「ひどい……」
「マスターリューネルン、フェイトさん、そこまでです。来ます」
「だそうじゃ、偽善者よ。あまり抵抗しないでさくっと撃墜されるのじゃぞ?」
「……テイルが寂しがるだろうから全力で抵抗させてもらいます」
フェイトがこのように話した数秒後、ついにロシア軍マシンアーマノイド隊との戦闘が開始された。
「ふむ、遅いの。そこじゃ!」
「ちっ、こいつもなかなかやるな」
「慌てるな、これまで通り、背後に回り込んで攻撃するぞ」
「おう、了解だ!」
リューネルンの先制攻撃を受けて油断できない相手だと判断したロシア軍兵士にコンビを組んでいるロシア軍兵士が話し掛ける。
その言葉に応じてリューネルンのコルセアの背後に回り込もうとするロシア軍マシンアーマノイドにリューネルンも対処していく。
「む? わらわの後ろに回り込む気か? そうはさせぬが、なぜそんなことを?」
「ちぃっ、こいつ、反応も速い! さすがはコルセアに乗ってるだけのことはあるか!」
「心配するな、すぐに背後はとれる! 任せておけ!」
「ああ、頼んだぜ!」
「ふむ、一機がわらわの動きを止めて、もう一機が背後に回り込んで攻撃か。よくやるが、その戦い方はすぐに破綻するぞ?」
ロシア軍マシンアーマノイド隊の行動を見て、相手の戦術を読み取ったリューネルンが悪い笑い方をしながら前方のマシンアーマノイドに狙いを定めた。
そうしてリューネルンは前方で自身のコルセアとレーザーソードで鍔迫り合いをしているロシア軍マシンアーマノイドに魔法を放つ。
「ゆくぞ? パイロ・フレイム」
「え? うがっ!?」
リューネルンが火属性魔法の一つであるパイロ・フレイムを発動させた直後、機体の胴体部分が激しく炎上していき、さらに数秒後には機体が爆散して機体もパイロットも燃え尽きる。
こうして自由になったリューネルンのコルセアはもう一機のロシア軍マシンアーマノイドにも同様にパイロ・フレイムを発動させて破壊、戦闘開始から五分も経たないうちにリューネルンは勝利した。
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