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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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《ワイバーンの装備について》

テイル達がアラスカへの進軍を再開した直後、リューネルンがテイルにあることを尋ねる。


「……のうテイルや、出撃直前からひとつだけ気になっておることがあるんじゃがな?」


「なにかしら?」


「聞いた話ではワイバーンであったかの?それの強化パーツが作られたということであったが」


「ええ、そうね」


「……それを装備しておらんというのはどういうことかの?」


リューネルンがテイルに行った質問は、テイルがワイバーンの新規製造の強化パーツを装備していない、ということであった。

この質問を受けたテイルは質問者であるリューネルン以外の二人の姿に目を向け、二人に尋ねたあとで質問に答えていく。


「あ、気になってた? 他の二人も?」


「私は特には気になっていません」


「私は……まあそうだね、ちょっと気になっていたね」


「そっか、それならちょっと説明しておくか。装備をしてこなかった理由だけど、わざわざ勝ち確の戦いで新装備の御披露目とかしたくないもの」


「……それが理由か、なるほどのう……しかし今は完全に負け戦に突入しなければならん雰囲気がぷんぷんするんじゃが?」


「うん、知ってる」


「ならばなぜじゃ?」


「今度は逆に負け確の戦いで新装備の御披露目とかしたくないし」


「……なるほどのう……ずいぶんと難儀な性格をしておるな?」


「誉めてくれてありがとうね、リュー」


「別に誉めてはおらんが……まあよいか」


「そうだね、この辺でいいことにしましょうか。そろそろ基地が見えてくる位置だからね」


テイルの言葉にリューネルン達が頷いて前方に視線を向け、アラスカの地でなにが起きているのかを直接確かめていく方針を強めていった。

そうして見えてきたアラスカの基地ではロシア軍とアメリカ、カナダ、日本の三ヶ国連合軍が激しく戦っている状況が見えてきた。


「……ああ、本当にもうここまで押し込まれているのか……」


「ふむぅ、やはりあの兵士達が言っていた事は真実であったようじゃな……」


「どうしますか、マスターテイル。このまま戦場に突入していきますか?」


「私達はテイルの指示に従うよ」


目の前の戦況を一目見たテイルとリューネルンが呟き、テオとフェイトがテイルにこのあとどうするかを尋ねていく。

これにテイルが答えて指示を出す。


「とりあえずこのまま突入するのは危険だろうから、まずはジャン達を探しだして合流をする、そのあとで各国軍の援護に向かう、この順番で行動しようと思う。いいわね?」


テイルの問い掛けにリューネルン達が頷くと、全員でジャン達の姿を探していった。

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