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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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《アラスカの戦況》

若干の不安とかなりの楽観思考で進むテイル達の元に、アラスカ方面からカナダ方面に向けて戻ってくるマシンアーマノイドの一団があった。

その姿を見たテイル達はアラスカの状況を教えてもらうために彼らに接触することにする。


「あ、ねぇテイル、なんかこっちに来る部隊がいるよ」


「……そうだねぇアーシア。ちょうどいいや、あの人達にアラスカの戦場が今どうなってるのかを聞いてみよう」


「ふむ、それは良い考えじゃな、テイルや」


「他のみんなもそれで良いかな?」


「ああ、良いぞ、テイル」


「俺もその考えに賛成するぜ」


「私はマスターの意見を支持します」


「私も大丈夫だよ、テイル」


「全員賛成だね。マヤさん、少しだけ進路変更。彼らと接触します」


「了解しました。アークワイバーン、進路変更せよ」


「了解しました、艦長」


このやり取りを終わらせたテイル達はすぐに話した通りに友軍らしいマシンアーマノイドの一団に向かっていった。

その一方でテイル達の接近に気付いたマシンアーマノイドの一団は進路変更をしようと方向転換を行う。

その様子に気が付いたテイルが急いで新生NATO所属国の信号を発する。

するとこの信号を確認したらしいマシンアーマノイドの一団は方向転換を止めると、今まで以上の速度でテイル達に近付いてきた。

そうして近距離通信が出来る距離まで接近してきたマシンアーマノイドの一団がテイル達に通信を行う。


「いや、助かった! どこの国の部隊かはわからんがNATO所属の国だというだけで安心できる!」


「……私達はフェリアシティ王国の者です。あなた方はどこの国の所属なのですか?」


「ああ、すまなかった。我々はカナダ軍の所属だ」


「カナダ軍ですか。それであなた達はどこに向かう予定だったのですか?戦場はアラスカのはずでしょう?」


「それか。俺達は損傷がひどいからカナダ本国に帰還の最中だ」


「……確かに損傷がひどいですね。でもなぜですか? 勝ち戦同然の戦いになると聞いていたのですが?」


「勝ち戦? 誰がそんなふざけた事を言ったんだ?」


「え? ……という事は勝ち戦ではないのですか?」


「ああ、そうだ! アラスカ基地のアメリカ軍マシンアーマノイド隊はほぼ壊滅したし、アラスカの基地もほぼ全てが陥落した! 今はカナダ国境に一番近い基地での攻防戦になってるはずだ!」


このカナダ軍マシンアーマノイド隊の話を聞いたジャンがカナダ軍とテイルの会話に割り込む。


「ちょっと待ってくれ! なんだその戦況は!? アメリカ軍がボコボコにやられてるっていうのか!?」


ジャンの割り込み会話は半分怒鳴りながらの物になってしまった。

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