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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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《慣らし操縦のあと》

テイルの問い掛けにアーシア達が順番に答えていく。


「オッケー、テイル。じゃあ戻るね?」


「了解した。ただもう少し剣を振りたい。もう少しだけやらせてほしい」


「ふむぅ、軽く食事か。何を食べるとするかのぅ……」


「こちらテオ、指示を了解しました。ただちに帰還します」


「私も戻っても良いのだけれど、エストの相手が必要じゃないかしら?よかったら私が相手役になりましょうか?」


アーシア達の答えを聞いたテイルはエストの相手役に立候補してきたフェイトに声を掛ける。


「フェイトが相手役をやってくれるならありがたいんだけど、ジャンがいるからね。どっちに残ってもらうのが良いかをエストに聞いて、エストが選んだ方に残ってもらうっていうのはどうかしら?」


この案をフェイトとジャンの様子を見ながらテイルは話していった。

これに両者が答えていく。


「私はそれで構いません」


「俺も大丈夫だ」


両者はこのように即答したあと、ジャンがエストに尋ねる。


「さあエスト、どっちが残るのが良いかを決めてくれ」


そう言ってジャンはエスト機を見ていく。

それに続いてフェイトもエスト機を見つめる中、エストが口を開いた。


「ジャンに頼む。フェイトは軽く食事するという言葉が、言葉通りにならん事があるからな」


エストはそう答えてジャンを指名するとテイルに声を掛け、テイルもこれに答える。


「という事だ。テイル達は先に腹ごしらえをしておいてくれ」


「了解。それじゃ先に行って食べてるからエスト達も適当なところで食べにきてね」


エストの言葉にこのように返したテイルはそのまま食堂に向かい、自身が口にしたように軽い食事を摂り始めていく。

そこに慣らし操縦を終わらせていたアーシア達がやってきてテイルと一緒に腹ごしらえを始めていった。

その一方で慣らし操縦を続けていたエストとジャンは慣らし操縦の傍らに次の飲み会をいつにするかの話し合いを行っていた。


「……なあエストよ」


「なんだ、ジャン」


「次の飲み会はいつにする?」


「今話す事か?」


「違うかもしれんが……でも暇だろ?」


「……ジャンは暇なのかもしれんが、俺は暇じゃないからな。できればあとにしてもらいたいんだが?」


「そう言うなって。で、いつが良い?エストに希望がなければこっちで勝手に決めるが、どうする?」


ジャンにこう尋ねられたエストはしばらく考えたあとでこのように答えた。


「……それじゃあ今日の戦いが終わったら、そのあとで。今のところは楽な戦いの予定だからな」


これにジャンも反応を返していく。


「そうか、今日の夜か。それじゃサクッと終わらせて、今日の夜は勝利の美酒と洒落込むか」


そう言うとジャンは嬉しそうな笑顔を見せた。

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