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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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《慣らし操縦》

コルセアを受け取ったアーシア達はすぐに慣らし操縦を始めていった。

その様子をブリッジから眺めるテイルにアメリカ軍との手続きを終わらせて戻ってきたマヤが声を掛け、その事に関連する様々な報告を開始する。


「テイル様、ただいま戻りました」


「ああ、お疲れ様、マヤさん」


「ありがとうございます。それで新型機、コルセアですが三十機全ての受領が無事完了致しました」


「そっか、ありがとうね、マヤさん」


「続けてファルンさんにその中から三機を引き渡してエルヴァンディア王国に向かってもらいました。もうそろそろエルヴァンディアの技術者達に引き渡せているのではないでしょうか?」


「ふむふむ、これでエルヴァンディアにもアメリカ軍製の最新型マシンアーマノイドの技術が行き渡る事になるね。善きかな善きかな」


「それに今行われている慣らし操縦も順調な様子ですし、万事上手くいっていますね」


「そうだね、ようやくちょっと楽ができるようになってきたっぽいから助かるよ」


そう言ってテイルが背伸びをしているとマヤが続けて少し気になる事をテイルに伝えてきた。


「……ああ、そうでした、アメリカ軍の方々からひとつ気になる事を伝えられたのですが」


「ん?気になる事?何それ?」


「なんでもアラスカに展開している友軍、アメリカ軍ですね、彼らと通信ができないと話していました。それが少し気になりますね」


「……ふぅん……。でも戦闘中なんだし通信傍受の危険もあるからやめてるだけじゃない?」


「その可能性もありますが……。とりあえずアメリカ軍の中でそのような話がされている事は覚えておいてくださいね、テイル様」


「了解。きちんと覚えておくよ、マヤさん」


マヤの報告を笑顔で聞き終えたテイルはアーシア達の慣らし操縦に目を向けるとその様子をしばらくの間無言で眺め、慣らし操縦の開始から一時間ほどが経過したところでアーシア達に慣らし操縦を終わらせていいかを尋ねていく。


「はーい、みんな、慣らし操縦はもう終わりにしても良いかな?」


「……そうね、良い感じに動かせるようになってきたから、私は大丈夫かな」


「俺の方も問題無い。いつでも実戦にいけるぞ」


「うむ、わらわも問題ないぞ、テイルや」


「はい、マスター、私も問題ありません」


「こちらフェイト、私も大丈夫よ、テイル」


こうして全員から慣らし操縦を終わらせていいと報告を受けたテイルは全員に次の指示を出す。


「了解、それじゃみんな戻ってきて、それから軽く食事をしたあとでアラスカのアメリカ軍に合流しましょう。良いわね?」


テイルはそう言ってアーシア達に尋ねていった。

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