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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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夕食会 その二

こちらも少しずつ連載を再開していきたいと思います。

皆様どうかよろしくお願いします。

「お待たせ致しました。こちらが四品目、口直しのグラニテでございます。どうぞお召し上がりください」


厨房から料理を持って戻ってきた給仕係は持ってきた四品目の料理を三人の前に並べながらその料理の簡単な説明を行った。

そしてこれまでのように説明を終わらせて三人にお召し上がりくださいと挨拶をして厨房に戻ろうとする給仕係に三人は声を合わせて、


「「「ありがとう」」」


と、声を掛け、給仕係も、


「勿体無い御言葉に御座います」


と、返して厨房に戻っていったのであった。

その様子を見届けた三人は四品目を食べ始めたのである。

そして口々にその感想を話し始めたのだった。


「お、これもいいね」


「お気に召していただいたようでなによりです。では私も…うん、美味しい」


「テイルが言った通りいいね。いい口直しになる」


三人はこのように感想を話しながら食べてわりと早くに四品目を食べ終わったのである。

そうしているとまた給仕係がやってきて、


「失礼致します。四品目のお皿を御下げ致します。また、すぐに五皿目の料理を御持ち致します」


と、言って皿を持って厨房に戻っていったのである。

そうして給仕係が言ったように五皿目の料理はすぐに運ばれてきたのである。


「お待たせ致しました。こちらが本日の五品目、肉料理の仔牛のクリーム煮でございます。どうぞお召し上がりください」


給仕係はそう説明しながら五品目の肉料理をテイル達三人の前に並べたのであった。

そしてこれにもテイル達は、


「「「ありがとうございます。いただきます」」」


と、給仕係に挨拶をしてから仔牛のクリーム煮を食べ始めたのであった。


「あー、これこれ!こういう肉料理を待ってたのよ!」


仔牛のクリーム煮を一口、二口と食べたテイルが嬉しそうにそう言えばアーシアも、


「テイルが口調を崩したから私も口調を崩して良いですよね?」


と、テイル、アルシアの二人に確認、そして答えが返って来る前に、


「うーん最高!やっぱり肉料理だよね~!」


と、若干口調を崩して感想を話したのであった。

これにテイルはまだ口の中に食べた直後の仔牛のクリーム煮があった為に何も言えなかったのだがアルシアは、


「アーシア、まだ何も言っていないのに口調を崩してはいけませんよ?」


と、アーシアに苦言を呈して自身も仔牛のクリーム煮を食べたのである。

そして、


「ああ、これも良い味付けになっていますね…。アーシアの口調が悪くなるくらいには」


と、言ってアーシアに苦言を呈しつつ料理の味を誉めたのであった。

そのまま三人とも仔牛のクリーム煮を食べ進めていき、全員の皿が食べ終わったタイミングで給仕係がやってきて、


「それでは五品目のお皿を下げさせていただきます」


と、言って三人の皿を下げていき、続けて、


「続いて六皿目を御持ち致します。少しの間、御待ちくださいませ」


と、言って厨房に戻っていったのである。

そうして給仕係が言ったように少しの間待った三人の元に給仕係がやってきて、


「お待たせ致しました。こちらが六皿目、デザートのガトーショコラでございます。どうぞ、お召し上がりくださいませ」


と、言って三人の前に六皿目のガトーショコラを並べていったのである。

そして並べ終わり、厨房に戻っていく給仕係に三人が、


「「「ありがとうございます」」」


と、言って見送った後、三人はすぐに六皿目のガトーショコラを食べ始めたのであった。


「デザートがきたという事はこれで今日のコース料理は終わりですね」


と、ガトーショコラを二口食べたテイルがそう言うとアーシアが、


「最後はコーヒーか紅茶に一口サイズのデザートだっけ?」


と、こちらもガトーショコラを一口食べてそう話して、それにアルシアも続いて、


「そうですね。今日はどちらになるのでしょうね?」


と、こちらはガトーショコラを三口食べてからそのように言ったのであった。

そうして三人が六皿目のガトーショコラを食べ終わったタイミングでまたしても給仕係がやってきて、


「それでは六品目のお皿を御下げ致します」


と、言って三人の前の皿を下げていき、全員の皿を下げたところで、


「次が最後のメニューになります。紅茶とクッキーを御持ち致しますので少しだけ御待ちください」


と、言うと厨房に戻っていったのである。

そうして給仕係が戻ってくるまでの間にテイル達は、


「今日は紅茶みたいですね」


「そうだったね」


「それにクッキーでしたね。楽しみです」


と、色々と話していると給仕係がやってきて、


「お待たせ致しました。こちらが本日の最後のメニュー、紅茶とクッキーでございます。どうぞ最後までお楽しみください」


と、説明しながらテイル達の前に紅茶とクッキーを並べていったのである。

そして並べ終わるとこれまで通りに厨房へと戻っていったのであった。

そんな給仕係にテイル達もこれまで通りに、


「「「いただきます」」」


と、挨拶をしてから紅茶を飲み、クッキーを食べていったのである。

こうしてこの日の夕食会を終えたテイル達。

ここでテイルはアルシア、アーシアの二人に、


「今日の夕食会は大変美味しかったですし楽しかったです。このように歓待していただき感謝の念に堪えません。本当にありがとうございました」


と、言って恭しく頭を下げたのである。

これにアルシアは、


「ふふ、ありがとうございます」


と、言って返答し、アーシアは、


「うんうん、こちらこそありがとうね」


と、言って返答した為にアルシアに軽く睨まれたのだがテイルとアーシアはそれを見なかった事にして終わらせたのである。

こうして夕食会は最終的に和やかな雰囲気で終わったのであった。

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