飲み会の終わり
エストからフェリアシティ王国の滅亡時の話を聞いたジャンは、
「なるほどなぁ……。つまり三年前にテイルを止められる者がいればフェリアシティ王国は滅亡しなかった可能性があったという事か」
そう言って感想を述べていった。
これにエストが、
「ああ。だからテイルを止められるような者を出来る限り早急に味方にする必要がある。三年前の悲劇を繰り返さないようにする為にもな」
こう話してジャンの発言に応じていく。
これにジャンも、
「そうだな。もう一回滅亡とかになったら今度こそフェリアシティ王国は終わるだろうからな……」
そう言って相づちを打つと続けて、
「しかしそれでもそんな人材は滅多に見つからないだろうしな……。普通は気長に探すしかないんだろうが……」
こう話して腕組みをして長考に入った。
そんなジャンにエストは、
「今俺達にできるのはテイルが考える戦略と戦術が当たり続ける事を願うだけだな」
こう言ってエストもジャンと同じように長考に入っていった。
そうして二人とも十分程度長考したところでジャンが、
「……このまま考え続けていても問題が解決するわけでもないし、明日は戦争だし、そろそろ寝るか?」
そのようにエストに尋ねてみる。
このジャンの言葉を聞いたエストも、
「……そうだな、下手に夜更かしして寝不足の結果、撃墜されるとかになったら洒落にならんからな」
こう言ってジャンの言葉に賛同していった。
そこでジャンがエストに、
「それなら今日はこの辺で解散にするか?」
そう問い掛ける。
これにエストも、
「そうだな、解散にしよう」
そう言ってジャンの発言に賛成すると続けて、
「ワインだけは飲み干しておけよ?捨てるのはもったいないからな?」
こう発言してジャンに飲みかけのワインだけは飲み干してから帰るように注意する。
このエストの言動にジャンは、
「ああ、わかってる。だからそんなに気にしなくていいぞ」
このように返答するとすぐにワインを飲み干していった。
そんなジャンの姿を見たエストも、
「良い飲みっぷりだな、ジャン。それじゃ俺も……」
こう言ってジャンの飲み方を誉めたあとでエスト自身も残りのワインを一気飲みしていく。
そうして二人ともがグラスを空にしたところで、
「さてエスト、早速で悪いが次はいつ呑む?ちなみに俺はいつでも良いんだが?」
こう言ってジャンがエストに問い掛ける。
これにエストは、
「俺もいつでもいいんだが……さていつが良いかな……?」
こう言って次の飲み会をいつにするかを考え始めた。
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