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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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優秀なテイル

ジャンの質問を聞いたエストは、


「うん?ああ、とは?」


と、言って聞き返し、このエストの反応を見たジャンがエストにもう一度、


「ああ、えぇとだな、もっと詳しく言うと、いつもあの感じでテイル自身がが決めた事を無理矢理のような感じでごり押していくのかなって聞いてみようと思ったんだ」


と、言って情報を補足した上で、


「で、どうなんだ?やっぱり自分の意見を無理矢理にごり押していくタイプなのか?」


と、言って再度エストに尋ねていった。

この二度目の質問を受けてエストが、


「なるほど、そういう質問だったか。ふむ」


と、言って少し考えた後で、


「まあそうだな。というよりあいつが出した意見より良い意見を出せないという事の方が問題なんだがな……」


と、言って深い溜め息を吐いていった。

このエストの言動を見たジャンは、


「テイルより良い意見を出せない?いやそんな事は無いだろう?これだけ人がいるんだぞ?」


と、言ってエストに発言していくとエストはこれに、


「それがその事態がこの国ではしょっちゅう起きているんだよ。頭の痛い問題なんだがな」


と、言ってジャンに返答していく。

このエストの言葉にジャンは、


「なんでそんな事が起きる?俺にはそこがよくわからないんだが?」


と、言ってまたエストに尋ねていった。

これにエストは、


「極めて単純な理由だよ。テイルが優秀なんだ。他の誰よりもな」


と、言ってジャンに話していった。

このエストの言葉を聞いたジャンは、


「テイルが優秀だから、か。なるほど、確かに聞いてみれば簡単な理由だったな」


と、言って頷くとジャンはエストに、


「だが他の誰よりも優秀だとテイルが暴走した時に止める者がいないんじゃないか?もしそうなったらどうするんだ?」


と、言って尋ねたのであった。

この質問を受けたエストは、


「どうにもならん。そしてそれは今日ジャンも見ただろう?テイルが姉妹達や俺、アーシア達を片っ端から論破していくところを。あれを思い出してくれれば早いだろう」


と、言ってジャンに話すと同時にジャンに、今日あったテイル対その他メンバー全員の論戦でテイルが全員を論破していったところを思い出すように話したのだった。

この話を受けたジャンがその光景を思い出したところで、


「ああ、思い出したよ。そしてエストがそう言うって事は過去にも意見が対立してテイルが片っ端から論破していった事があるんだな?」


と、言ってエストに尋ねる。

これにエストは、


「ああ、ある。結果的にそれがフェリアシティ王国滅亡の原因になったんだがな」


と、言ってジャンに話していったのである。

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