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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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夕食会前と魔王軍の動向

予想以上に遅くなりました…。

楽しみにしていた皆様申し訳ありません…。

エルヴァンディア王国が誇る宮廷料理人一同が自身達の意地とプライドをかけて調理を行い、テイルとアーシアがお風呂でエルヴァンディアでの交渉が終わった後の行動について話し合っていたのと同時刻、アルシアの執務室でもアルシアと外務大臣、外務次官の三人の話し合いが始まっていた。


「ほう、テイル女王が…」


「ええ。それで私はアメリカ帝国のケネディ皇帝陛下とテイル女王との対面会談の実現と、アメリカ帝国とフェリアシティ王国との軍事同盟締結に向けた交渉に入ってもらいたいと思っています」


「ふむ、なるほど」


「…ですが陛下、そう簡単にケネディ陛下がテイル女王との対面会談を行うと言いますか?」


「ただ紹介するだけでは無理でしょう。ですから二人を呼びました」


アルシアにそう言われた大臣と次官の二人はお互いに顔を見合わせるとすぐにアルシアに自分達を呼び出した理由を恐る恐る尋ねたのである。


「「…まさか我々にケネディ陛下とテイル女王の対面会談を実現させろと言われるのでしょうか…?」」


外務大臣と外務次官の二人が不安そうに尋ねたこの質問にアルシアは、


「いえ、違います。二人には私とケネディ陛下との通信会談の約束を取り付けてほしいのです」


と、説明したのである。

この言葉に大臣と次官は少しだけ表情を緩めながら、


「なるほど、そうですか、わかりました。その程度の交渉でしたら我々でもなんとかなるでしょう」


「ちなみに通信会談を行う日時はいつが良いのでしょうか?」


と、二人がそれぞれアルシアに返事と確認を行ったのであった。

この確認の言葉にアルシアは、


「そうですね、出来る限り早期に説得したいと思っているので出来れば明日の午前中には通信会談を行いたいですね」


という自身の希望を二人に伝えたのである。

こうしてアルシアの希望を聞いた大臣と次官の二人は、


「明日の午前中ですか。わかりました」


「それではそのように先方と交渉を行います」


と、再度二人がそれぞれにアルシアへ了承の返事を行った。

この二人の反応にアルシアは満足そうな表情を浮かべながら、


「ええ、お願いします。期待していますからね?」


と、言って二人に軽くプレッシャーを与えたのであった。

大臣と次官の二人はアルシアのこの発言に苦笑いを浮かべながら、


「やれやれ、責任重大ですな」


「…最大限努力致します」


と、答えたのである。

そうして二人は続けて、


「他に何か我々が行う事はあるでしょうか?」


「もし特に無いのであればすぐにでも先方と交渉に入りたいのですが…」


と、発言して出来る限り早期にアメリカ帝国との交渉を行いたいと発言したのである。

この二人の発言をアルシアは、


「そうですね…今はアメリカとの交渉以外に二人にお願いしたい案件は特に無いでしょうし…わかりました、それではアメリカとの交渉を始めてください。頼みましたよ、二人共?」


と、言って二人の発言を容認したのである。

こうしてアルシアから言質を取った二人は、


「では早速交渉に入ります」


「それでは失礼します」


と、言うと席を立ってアルシアの執務室から退室しようとしたのであった。

この二人にアルシアは、


「ええ、任せました」


と、一言だけ告げると執務室を出ていく外務大臣と外務次官の背を見詰めていた。

一方の大臣と次官は執務室から出ていく際にアルシアに一礼した以外は特に言葉を発する事も無く執務室を後にしたのである。

そうして大臣と次官の二人が執務室を後にして約十秒が経過したところでアルシアがボソッと、


「あの二人、最後の方やけに早く部屋から出ていこうとしていましたね…。そんなに難しい案件を任せたかしら…?」


と、呟いたのであった。

そしてそんな事を呟かれているとは考えてもいない外務大臣と外務次官の二人は執務室でのアルシアの様子から感じた良い異変について話し合っていた。


「何年ぶりだろうな…あんなに顔色の良い陛下は…」


「三年ぶりぐらいでしょうか?」


「そうか、そのぐらいになるか」


「はい。だからといって陛下に負担をかけていいという事にはなりませんが」


「ああ、それはわかっているさ。だからこそ…」


大臣はここまで言うと一呼吸おいて、


「なんとしても我々がアルシア陛下とケネディ陛下との通信会談を行う為の事前協議を成功させなければならない。そうだな?」


と、自身の決意を話したのである。

これに次官も同調して、


「ええ、そのとおりです。その為にもまずは私達次官がアメリカの国務長官と大臣とが直接交渉出来るように尽力します」


と、答えたのである。

この次官の言葉に大臣も、


「ああ、任せる。それにしても大仕事だ。気合いを入れてかかるぞ!」


と、応じて次官の言葉に答えたのであった。

こうして大臣から双方への激励の掛け声を受けた次官は力強く頷くと、


「はい。それではすぐに先方との交渉に入ります。大臣もいつ国務長官との交渉が始まるかわかりませんから出来れば自室で待機していてもらえると助かります」


と、話すとすぐにアメリカ合衆帝国国務次官と交渉する為に大臣と別れて自身の執務室へと向かっていったのであった。



----------



一方その頃魔界では…。



「では行くとするかの」


魔王城に帰還後、三時間程度休息がてら互いの情報の擦り合わせを行っていたカプリコーンと撤退艦隊の臨時総司令官。

その情報の擦り合わせが終わったところでようやくというか大魔王への報告に向かう為にカプリコーンの言葉を合図に二人共に席を立つのであった。


「お主の立場というか役割はわかっておるな?」


大魔王への報告に向かう途中でカプリコーンが臨時総司令官に声をかけた。


「はい。私は降伏した現地戦闘員を引き連れてカプリコーン艦隊に合流した中堅司令官。テイルとの戦いで更なる出世を狙う野心家提督でもある人物…ですな?」


カプリコーンの言葉に、カプリコーンと話して固めた自身の仮のキャラクター設定を確認の為に口にした臨時総司令官。

その言葉にカプリコーンが満足そうに頷きながら臨時総司令官に再度声をかけた。


「うむ、その設定で良い。まあ、仮に嘘がばれてもヌシらの首と胴が離れるだけじゃから心配するでない」


「いや、困りすぎるのですが!?」


「冗談じゃよ。まあ仮に本気で嘘がばれても処刑はせんじゃろ」


「…何故ですか?」


「処刑をしないと言うより処刑を出来ないと言う方が正しいかもしれんな。何せ投入艦隊がほぼ全滅で人員不足間違い無しじゃ。その状況でヌシらの処刑などを行えば更なる人員不足は避けられん。じゃから、出来ん」


「そうですか。それは良かった…」


カプリコーンの言葉に心の底からの安堵の声を上げた臨時総司令官。

その様子を見たカプリコーンも声や表情には出さなかったが臨時総司令官と同様に心の中で安堵の声を上げていた。

ただしカプリコーンの安堵の声は臨時総司令官がカプリコーンの考えを理解してくれた事への安堵の声であったのだが。

そしてそのカプリコーンは安堵の声を上げて表情を緩めた臨時総司令官の顔を見ているうちに自身の心の中でむくむくと悪戯魂が沸き上がってくるのを感じていた。

そしてカプリコーンは己の悪戯魂を臨時総司令官に向けて解き放つのだった。


「ただ、報告を聞いた結果怒り狂ったフレイル様に有無を言わさず惨殺される可能性が無くは無いがな」


「は!?」


「そうなったら運が悪かったと思って諦めてくれい」


「はい!?いやいや、待ってください!先ほどは大丈夫だと言ったではありませんか!」


「それは確かに言うたがフレイル様が怒り狂った場合、どういう行動をするかはワシにもわからんからのぅ…」


「えぇ…」


ここまでのカプリコーンの発言でテンションががた落ちした臨時総司令官。

そして自身の発言で臨時総司令官のテンションが変化するのを横目でチラチラと観察していたカプリコーンは頃合いを見計らって次の言葉を臨時総司令官にぶつけていった。


「まあ、仮にフレイル様が怒り狂ってしまった時はオブルクがフレイル様をなだめてくれるのを祈るしか無いのぅ」


「…え?」


「ん?」


「あ、いえ…。…オブルク様が?」


「うん?どうした?」


「…いえ、その…。正直な事を言えばオブルク様にフレイル様を止められる光景を想像出来なかったもので…」


「フハハ、なかなかに失礼じゃな。じゃが事実じゃ。今現在暴走状態になってしまったフレイル様を止められるのはオブルクだけじゃよ」


「…そ、そうなのですか…」


「そうなのじゃよ。じゃからもし万が一フレイル様がぶちギレた時にはオブルクの顔を必死に見詰めて助けてくれるように祈るんじゃ。運が良ければオブルクがフレイル様を止めてくれるじゃろうからな」


「…わかりました。いざとなったらオブルク様を見詰めて動いてくれるように祈ります」


「うむ、そうせい。ただしそれでもフレイル様が止まらなかった時は仕方がない、安らかに眠ってくれい…」


「えええ…」


そう言って表情を曇らせた臨時総司令官の顔を見たカプリコーンは声には出さずに心の中だけで、


「よしよし」


と、呟くと今度は臨時総司令官の下がってしまったテンションを上げる発言を行い、そうして臨時総司令官のテンションが上がったところで今度は臨時総司令官のテンションが下がる発言を行い臨時総司令官のテンションを下げたのである。

こうしてカプリコーンは魔王城謁見の間に到着するまで臨時総司令官のテンションの上げ下げという悪趣味な遊びを行ったのであった。

そうこうしている間に謁見の間の扉の前までやって来たカプリコーンと臨時総司令官の二人。


「……到着してしまいましたね…」


「ん?」


謁見の間の扉を見ながら臨時総司令官が呟いた一言に怪訝な表情を浮かべて臨時総司令官の顔を見たカプリコーン。

するとそこには短時間でテンションの乱高下をさせられてすでに疲れきった表情を見せる臨時総司令官の顔があった。

それを見たカプリコーンはさすがに、


「やり過ぎた」


と、思ったのだが時すでに遅く、もうこのままフレイルへの報告に謁見の間に突入するしかない状況になってしまっていた。

後はもう扉の先で待っているフレイルとオブルクに報告するだけなのだが今の状況では臨時総司令官がフレイルの質問にまともに答えられる精神状態にない、そう判断したカプリコーンはフレイルへの報告前に少しでも臨時総司令官のメンタルを立て直させる為に、扉の前に到着するまでに行っていた悪趣味な遊びの詳細を明かすと共に多少の謝罪をする事にしたのである。


「のう、臨時総司令官よ」


「…なんでしょうか…」


「すまんの、少々悪戯が過ぎた」


「…は?」


「お主の反応が良かったからの、あること無いこと吹き込んで遊んでおったんじゃ。じゃから謝る。すまんかった」


「………えぇ……」


「と、言うわけで正しい情報を与える。まずフレイル様じゃが嘘がばれればぶちギレるかもしれんが処刑はない。被害が大きすぎるからの。オブルクの方は今まで話した通りでフレイル様のストッパー役じゃからフレイル様がぶちギレてもオブルクが必ず止めに入ってくれる。じゃから本当に心配するでない」


「…本当ですか?」


「本当じゃ」


「……本当に本当ですか…?」


「本当に本当じゃ。今までのワシの言動から簡単に信じられんのはわかる。じゃが今話している事は間違いなく真実じゃ。じゃから本当に心配するな」


「…わかりました。難しいかもしれませんがその言葉を信じさせてもらいます」


「うむ。よし、では入るぞ」


「…はい…」


こうしてカプリコーンと臨時総司令官の二人は謁見の間へと足を踏み入れた。

その謁見の間には普段なら大勢の武官、文官がいるのだが今この場には一人の姿も見えず、この場にいるのはフレイルとオブルクの二人だけとなっていた。


「行くぞい」


「…はい!」


カプリコーンの一言に再度覚悟を決めた臨時総司令官。

こうして二人はがらんとした玉座の間を、フレイルとオブルクが待っている玉座に向けて歩いていったのであった。


「来たか。待っていたぞ」


玉座の近くまで来たカプリコーンと臨時総司令官にフレイルが声を掛けた。

その声に一瞬ビクッ!と体が反応してしまった臨時総司令官とそれに気付いたフレイルとオブルクとカプリコーンの三人。

しかし三人はそれを見なかった事にして話を進め始めた。


「さて、それでは報告してもらおうか?」


「了解じゃ。まずテイルと戦った艦隊はほぼ全滅ですな。生き残ったのは…十人おったかのう…?」


「…生き残りがいるから全滅ではなくほぼ全滅か…。それで?お前の艦隊は無傷で帰ってきたと報告があったが何故戦わずに帰った?」


カプリコーンの報告に頷きながら最初の情報を消化したフレイルは続けて自身が一番聞きたかった事、何故カプリコーン艦隊はテイル達と戦わずに帰ってきたのか、その事をカプリコーンに問い質した。

こうして自身を睨みながら放たれたフレイルの質問にカプリコーンは、


「何故戦わずに帰ったのかと言われてものう…。突然帰れと言われて大急ぎで帰り支度を終わらせて全速力で行けと言われた戦場に着いたら味方はほぼ全滅、敵の姿は影も形も無かっただけの話なんじゃが…」


と、返答したのである。

この返答に顔を見合わせるフレイルとオブルク。

この二人に加えて自身の隣にいる臨時総司令官にカプリコーンは追い討ちをかけるように言葉を続けた。


「出来れば帰還命令はもっと早くに出してほしかったし戦闘開始の時間も遅らせてほしかったのう。まあ今更じゃが」


このように放たれたカプリコーンの言葉。

このカプリコーンの言葉を聞いたフレイル、オブルク、そして臨時総司令官の三人はそれぞれが露骨に目を逸らした。

そうしてその様子を見たカプリコーンが最後の言葉を放ったのであった。


「と、言うわけで出来ることならあまり厳しい処分はしてほしくないのう。むしろあのスケジュールじゃったから良くやったと誉めてほしいくらいじゃ」


その言葉にオブルクと臨時総司令官の二人は特に反応を示さなかったのだがフレイルだけは露骨に苦虫を噛み潰したような表情でカプリコーンを睨みながら、


「…わかった、もういい。この話はこれで終わりだ」


と、言ってこの会話を切り上げるとすぐに次の話をし始めた。


「さて、次の話を始めようと思うのだが…お前」


フレイルはそこで言葉を止めて臨時総司令官を指差すと続けて、


「お前はもう帰っていいぞ。というより帰れ」


と、言って臨時総司令官を謁見の間から退出させようとしたのである。


「え…?いや、しかし…」


フレイルの発言に反論しようとそこまで口にした臨時総司令官にフレイルが言葉を続けた。


「カプリコーンとの話は長くなりそうだからな。それにお前がいても話す事は無さそうだしな。それならここにいるだけよりはさっさと帰って仕事してる方がましだと思うが?」


「それは確かにそうですが…」


フレイルの続けての言葉にも謁見の間からの退出に渋る臨時総司令官。

その様子をここまで黙って見ていたカプリコーンが、何故臨時総司令官が謁見の間からの退出を渋るのかの理由を考えて、その理由に辿り着いたカプリコーンが臨時総司令官に声を掛けた。


「いいからお主は早く帰れ。下手に逆らい続けると殺されるぞ?」


このように発せられたカプリコーンの言葉。

これを受けて臨時総司令官は遂に、


「わ、わかりました…それでは失礼致します…」


と、言って謁見の間を退出していったのであった。

その姿を見届けたところでフレイルが口を開いた。


「何故私の言葉で下がらんのにカプリコーンの言葉で下がる?」


このフレイルの言葉にオブルクが反応して、


「そりゃあワシがあること無いこと吹き込んだからの。フレイル様の言葉だけでは不安だったんじゃろう」


と、答えたのである。

その言葉にオブルクは笑いを堪えながら、


「相変わらずですな、カプリコーン様は…」


と、話して、フレイルは表情を歪めながら、


「なんとかならんのか、その悪癖は…」


と、話したのである。

この二人からの言葉にもカプリコーンは、


「もう少し若ければなんとかなったかもしれんがもう無理じゃろうな。年寄りになりすぎたわ」


と、平然と返答したのであった。

そのカプリコーンの様子をフレイルとオブルクは少しの間ジト目で見ていたのだが、このままでは時間が過ぎていくだけだと思い直して話を進める事にしたのだった。


「…わかった、この話はこれで終わりだ。すぐに次の話をするが良いな?」


「ワシはかまわんよ」


「お願いします」


「よし、では早速だが…退出したあの男はテイルと戦った艦隊の生き残りだな?」


「…まあ…そうじゃが…」


フレイルの質問にとりあえず一言答えたカプリコーンはすぐにオブルクに視線を向けた。

その視線を受けたオブルクもカプリコーンに視線を合わせると二人同時に軽く頷いて、


「陛下、処刑は駄目ですよ?」


「ワシからも頼むぞい」


と、フレイルにテイル討伐艦隊の生き残りを処刑しないように頼んだのである。

その二人の言葉にフレイルは、


「わかっている、心配するな」


と、答えると続けて、


「…私はそんなに部下を処刑しているように思われているのか…?」


と、一言ボソッと呟いたのである。

その一言にオブルクとカプリコーンはそれぞれに、


「まあ…出撃前の言動を考えれば当然の事では…?」


「日頃の行いのせいじゃな」


と、続けて話したのであった。

その言葉に今度はフレイルが、


「オブルクに言われるのはまだ良いとしてカプリコーンに言われるのはお前が言うな感が強いんだが?」


と、カプリコーンに言い返したのである。

その言葉に今度はカプリコーンが、


「いや、しかしのぅ…」


と、言って反論を始めようとしたのだが、このままだと無意味な雑談で時間を無駄遣いする事になると判断したオブルクがフレイルとカプリコーンの間に割って入ったのであった。


「二人共そこまでに。このままではただの雑談で時間が過ぎていきますよ?」


「む、それもそうか」


「確かにワシもこの後すぐに部下の様子を見に行かんといかんからのぅ。雑談はここまでにするかの」


「そうしましょう」


「そうだな。ではカプリコーン、報告を始めて貰おうか」


「了解しましたですじゃ」


こうしてカプリコーンからのフレイルとオブルクへの詳細な報告が開始されたのである。

そしてちょうど同じ頃、ディアブライト城では夕食会が始まるまで後僅かという状況になっていたのであった。

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