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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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ジャンとエスト

テイルにリューネルン、テオの三人がお風呂に行き、フェイトにアーシアの二人が、


「ねぇフェイト、これからどうする?」


「…そうですねぇ…。アーシアとも久しぶりの再会になりましたから、少しゆっくりと互いの近況報告をしたいですかね…?」


「なるほど、そうか…。それなら私の部屋で話す?」


「…そうですね、そうしましょうか。それなら食器を片付けた後でアーシアの部屋に行きましょう」


と、言って話し合うと食器を返却してアーシアの私室に向かっていき、レガシアを始めとしたテイルの姉妹達もそれぞれの部屋に戻っていったところでエストがジャンに、


「全員解散していったな。俺達はどうする?」


と、言って話し掛けていったのである。

これにジャンは、


「…そうだな…、部屋に戻る前に…一杯やっていくかな?」


と、言ってエストの言葉に答えたところでエストが、


「一杯というのは酒か?もし酒なら一緒にやるか?」


と、言ってジャンに尋ねたのであった。

このエストの提案にジャンは、


「…ほぅ、それは良いな。じゃあ一杯やるか」


と、言って提案に乗ってエストと酒を酌み交わす事にしたのである。

これにエストも、


「決まりだな。では何にする?ジャン殿はどの酒が好みだ?」


と、言って乗り気でジャンに好きな酒について質問したのであった。

この質問にジャンは、


「一番好きな酒はウイスキーだな。…って言うかここウイスキーあるのか?」


と、言って自身の好きな酒をウイスキーだと答えた後でこの食堂、というよりこの戦艦にウイスキーがあるのかをエストに尋ねていったのである。

この問い掛けにエストは、


「その事に関しては全く問題ない。アークワイバーン級艦の食と酒に関してはテイルが一切手を抜くなって建造の時から厳命してたからな、戦艦なのに世界中のあらゆる食と酒が揃ってる。だから気にせずに注文して良いぞ?」


と、言って答えて好きな酒を頼むようにジャンに告げたのであった。

このエストの言葉を聞いたジャンは、


「そうなのか…。それなら遠慮なく頼むとするか!すいません!ウイスキーをロックで一杯ずつ注文します!」


と、言って注文していったのである。

これにエストは、


「俺もロックかよ。まあいいんだが…」


と、言って少々不服そうな表情を見せたのであった。

これにジャンは、


「ああ、すまんな、勝手に決めてしまって…。…そうだ、今回は俺の好きな飲み方をさせてもらう代わりに次飲む時はエストの飲み方に合わせる、これでどうだ?」


と、言ってエストに尋ねていったのである。

このジャンの言葉を聞いたエストは、


「わかった、それで良い。約束だぞ?」


と、言ってジャンの提案に答えていったのであった。

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