自己紹介
フェイトにアーシア、それにテオにぶちギレたリューネルンに対してフェイトは、
「あらリューネルン、駄目だよ、そんなふうに言っては。そんな言葉遣いだとみんなあなたの事を誤解してしまうわよ?」
と、言って先程よりも少し力を込めてリューネルンを抱き締めたのであった。
これにリューネルンは、
「止めろと言うておろうがこの乳牛!テイル、お主も黙って見てないでさっさとこの乳牛にわらわから離れるように話さんか!」
と、言ってフェイトを振り払おうとしながらテイルに助けを求めていったのである。
これにテイルは、
「…もうちょい眺めているのも楽しいかなって思ってたんだけど、このままだとフェイトとジャンの自己紹介が出来なくなりそうだから止めに入るか…」
と、言ってフェイトに近付いたのであった。
そうしてフェイトの肩に手を置いたテイルは、
「フェイト、リューへの愛情表現はとりあえずそのぐらいにしてくれるかな?ほら、ジャンとの自己紹介がまだでしょ?」
と、言ってフェイトに話し掛けたのだった。
これにフェイトは、
「え?…あ、そうでしたね、私とした事が…申し訳ありませんでした、ジャンさん」
と、言ってジャンに謝るとリューネルンから離れてジャンの前まで歩いていき、手を伸ばせば届く距離まで近付いたところで、
「改めまして、私の名前はフェイト・ブルーアイと申します。職業は一応聖職を、シスターを勤めさせていただいております。どうかよろしくお願いいたします」
と、言ってジャンに会釈したのであった。
これにジャンは、
「丁寧な自己紹介をどうもありがとうございます。俺の名前はジャン・F・ケネディと言います。テイルと行動を共にする前はアメリカ合衆帝国の第二皇子兼アメリカ軍人として動いていました。これからよろしくお願いします」
と、言ってフェイトに手を差し出したのである。
このジャンの手をフェイトは優しく握ると、
「私の自己紹介を丁寧だと仰って下さいましたがジャン殿下の自己紹介もまた丁寧な物でございました。ありがとうございます」
と、言って再度ジャンに会釈したのである。
このフェイトの行動にジャンは、
「この程度の自己紹介はアメリカ帝国の皇族として当然の行いです。ですが誉められる事は素直に嬉しいですね。ありがとうございます」
と、言ってこちらもフェイトに頭を下げると続けて、
「…フェイトさん、そろそろ手を離してもらってもよろしいですか?」
と、言ってフェイトに握手を止めていいかと確認をしたのであった。
これにフェイトは、
「え?…あっ、すいません、いつまでも握手を…」
と、言ってすぐに握手を止めて手を引いていったのである。
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