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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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四人目の仲間

実況の言葉を聞いた観客達は一瞬しーんと静まり返り、そして静かになった直後に地鳴りのような大歓声が大会会場全体に響き渡ったのである。

これにテイルは一切動じること無く決勝戦の舞台上で気持ち良さそうに大歓声を浴びたのであった。

そんなテイルに決勝戦の出場者の一人が、


「えっ、テイル!?」


と、言って驚愕の表情でテイルを見てきたのである。

この出場者にテイルは、


「やっほい、フェイト、久しぶり」


と、言って軽く会釈すると続けて、


「元気に…してるわよね、大食い大会に参加してるんだし…」


と、言ってフェイトと呼んだ女性に話し掛けたのであった。

これにフェイトは、


「テイル、復活してたのね。いつ復活するかを指折り待っていたんだから…」


と、言って目に涙を浮かべながらテイルを見つめてきたのである。

そんなフェイトにテイルは、


「フェイト、観客席、観客席」


と、言って観客席を指差したのであった。

そうしてテイルが指差した観客席を見たフェイトはアーシア達の姿を見て、


「あっ、アーシア、テオ、それにリューネルンも。…一人知らない人がいるけど新しい仲間だろうし心配はいらないかな。みんなも来てくれたんだね…」


と、言って今度は穏やかな笑顔を浮かべたのである。

そんなテイル達のやり取りに気付かなかった実況が、


「それではそろそろ決勝戦を開始しようと思います!決勝戦のお題はラーメン大食い対決になります!また前回大会の際に味変出来なくて辛いという意見が出場者の一部からございましたので今大会では皆様に食べていただくラーメンの種類を醤油味、味噌味、豚骨味、塩味等々十種類以上の物をご用意しておりますので、味変出来なかったので負けたという言い訳は出来ませんよ!?よろしいですね!?」


と、言って決勝戦の詳細を出場者と観客一同に説明していったのである。

これにテイルは、


「へえ、色んなラーメン食べ放題とか最高のイベントじゃん」


と、言って目を輝かせたのであった。

一方でフェイトが近くにいた係員に、


「あ、すいません、これって最初に運ばれてくるラーメンの種類って私達で決められるんですか?」


と、言って質問していったのである。

このフェイトの質問を受けた係員はフェイトに、


「少々お待ち下さい」


と、一言断りを言って実況席に向かっていくと実況席の近くにいた人達が話し合いを始め、二分程度話したところで実況が、


「ただいま前回大会優勝者のフェイトさんから最初の一杯のラーメンの種類はどう選ばれるのかという指摘がありましたので、最初の一杯から食べたい種類を出場者の皆様に決めていただく事に致します!」


と、言ってフェイトの質問に答えたのであった。

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