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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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この後のスケジュール

ジャン達が話し合いながらテイル達を見ているとテイルが係員に、


「大丈夫ですか?落ち着きましたか?」


と、言って尋ねていったのである。

これに係員は、


「あ、はい、大丈夫です…。だいぶ落ち着きました…。ありがとうございます…」

と、言ってテイルの質問に答えるとテイルが、


「そうですか、それは良かった」


と、言って微笑むと続けて、


「…それで飛び入り参加の方は認めてもらえる感じになるんですかね?」


と、言って係員に尋ねたのであった。

これに係員は、


「…あっ、すみません。飛び入り参加の方は問題無しという本部の言葉があるので大丈夫です」


と、言ってテイルに答えたのである。

これを聞いたテイルは、


「わかりました。それで私はどの段階から大会に参加する事になるんでしょうか?」


と、言って係員に質問したのであった。

このテイルの問い掛けに係員は、


「テイル様は今から三十分後に始まる決勝戦に参加していただく事になります」


と、言ってこの後の大会の予定を話してきたのである。

するとこの話を聞いたジャンが、


「…は?今から三十分後?…今テイルは牛丼十杯を食べた直後なんだが?」


と、言って係員に尋ねたのだが、係員は、


「予選から参加している皆様も準決勝の一時間後に決勝戦を行う事になっているので双方にハンデは無い物と思っております」


と、言って返答してきたのでジャンは、


「…あっはい、そうですか…」


と、言ってあっさり引き下がるしかなかったのであった。

このやり取りを見ていたテイルは、


「大丈夫だよ、ジャン。決勝戦は多分私とあの子の一騎討ちになるはずだから」


と、言ってジャンに声を掛けたのである。

これにジャンは、


「…他にも参加者がいるだろうにそんな簡単に断言して良いのか…?」


と、言ってテイルに尋ねたのだがテイルは、


「大丈夫大丈夫。ねぇみんな?」


と、言ってアーシア達に尋ねたのであった。

このテイルの質問にアーシア達は、


「まあ間違い無いだろうね」


「テオもそう思います」


「…あの偽善者の事は話しとうない。それよりこやつらをなんとかしてくれんかの、ジャンや?」


と、それぞれに言ってジャンに答えていったのである。

この答えを聞いてジャンは、


「…若干名全く違う話をした者がいたんだがそれは…」


と、言ってテイルを見たのだがテイルが無言で首を横に振ったのでジャンは、


「…わかった、それは無視するとしてアーシアとテオが同意見か…。となるとその人物は相当強力な優勝候補らしいな…」


と、言って腕組みをすると考え込んだのであった。

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