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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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察してしまったリューネルン

リューネルンの言葉にテイルは、


「…嫌な予感?…それって例えばどんな…?」


と、言って妖しい笑顔を浮かべながら逆にリューネルンに尋ねていったのである。

このテイルに問い掛けにリューネルンは、


「…このイベント会場を見た事とお主のその笑顔、そして先ほどからの無能の反応で全て察したわ…。ここにいるのはあの偽善者の女じゃな…?」


と、言ってテイルに尋ねたのであった。

これにテイルは、


「お、さすがに気付いたか」


と、言って先ほどよりも深い妖しい笑みを見せるとその顔のままリューネルンに、


「そうだよ、正解、そのとおり。ここにはリューが大好きなあの子が来てる、いえ、このイベントに参加してるってシャドウから報告があったからね。だからここに来たんだよ」


と、言ってリューネルンに話したのであった。

これにリューネルンは、


「冗談では無いわ!あやつが戻ってくるならわらわは帰らせてもらう!行くぞ、テオ!」


と、言ってこの場から立ち去ろうとしたのだが。これにアーシアが、


「ふん!逃がすわけないでしょ、リューネルン。諦めて運命を受け入れなさい」


と、言ってリューネルンを羽交い締めにして身動きを出来なくしたのである。

そんなアーシアにリューネルンは、


「おのれ無能、離さぬか!テオ、この無能を引き剥がせ!」


と、言ってテオに命令してアーシアを無理矢理にでも引き離そうとしたのだが、テオにはテイルが、


「はい、テオ、ストップ。今はリューの命令は聞かなくて良いからね?」


と、言ってテオの動きを止めていったのである。

これにテオは、


「了解しました、マスターテイル。マスターリューネルンの命令は無視します」


と、言ってリューネルンの命令ではなくテイルの命令で動く事をメンバー全員の前で宣言したのであった。

これにリューネルンは、


「ちょっと待て、テオ!お主わらわを裏切るのか!?わらわはお主のマスターじゃろうが!?裏切るでないわ!!」


と、言って叫んだのだがテオは、


「承認出来ません。私の指示順位一位はマスターテイルです。マスターリューネルンは第二位です。ですからマスターリューネルンの命令は今は受ける事は出来ません」


と、言ってリューネルンの命令を聞かないという意思表示を行ったのである。

これにリューネルンは、


「おのれテオ!おのれテイル!おのれ無能!お主ら覚えておれよ!?」


と、叫んで暴れようとしたのであった。

するとこの様子を見ていたジャンが、


「…あのわがまま魔族があそこまで嫌がるとは…。その偽善者の女ってどんな人物なんだ…?」


と、言うと腕組みをしながら考え込んだのである。

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