表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

205/512

夜間演習

アークワイバーンに帰ってきた全員がそれぞれの選んだ部屋に入っていったところでテイル自身も、


「さて、それじゃ私も寝るかな」


と、言って自室に入ってすぐにベッドに潜り込むと、


「また明日も騒がしくなりそうだな…。まあいいや、お休みなさーい」


と、言ってそのまま眠っていったのである。

そうしてその日の夜、全員が寝静まった時間帯にテイルの部屋に侵入していく一つの人影があった。

その人影はテイルの部屋への侵入を成功させると寝ているテイルにゆっくりと慎重に近付いていき、テイルがちゃんと寝ている事をしっかりと確認した後で、


「ふふふ、よう寝とるわ。わらわが近くにいるというのにのう…」


と、言うとテイルの寝ているベッドにゆっくりと潜り込んでいき、一つのベッドに二人が寝ている状態になったところで、


「ふふ、テイルや、わらわが夜這いにやってきてやったぞ?ありがたく思うが良い…」


と、言って人影の主、リューネルンが寝ているテイルの耳元で囁いたのである。

そしてリューネルンはテイルに、


「それでは…いっただっきま~す…」


と、言って襲い掛かっていったのである。

しかし次の瞬間、リューネルンはテイルに一瞬で三角絞めを極められ完全に身動きを封じられたのであった。

これにリューネルンは驚愕し、


「…なっ…テイル、お主、完全に寝ておったはず…。なのにどうして…?」


と、言ってテイルに尋ねたのである。

これにテイルは、


「寝ている時の私なら安全だろうなんて、一体いつから錯覚していたの?」


と、言って三角絞めの力を強めていったのである。

このテイルの言葉にリューネルンは、


「…なん…じゃと…?」


と、言ってテイルを見たのであった。

これにテイルは、


「と言うかリューが部屋に入ってきた段階で気付いて目を覚ましたわよ。勿論リューにバレないようにね。そうして近付いてきて襲ってこようとしたリューにお仕置きとして三角絞めを食らわしてるのが現在の状況。わかった?」


と、言ってリューネルンに説明を行ったのである。

そしてテイルは続けて、


「さてと、リュー。これに懲りてもう二度と夜這いをしないと約束出来る?約束出来るなら解放してあげるんだけど?」


と、言ってリューネルンに尋ねたのであった。

これにリューネルンは、


「…わかった…約束する…。するから離してくれぬか…?苦しい…」


と、言ってテイルにもう夜這いはしないと約束したのである。

これにテイルが、


「了解。それじゃ離すよ?」


と、言ってリューネルンを解放した次の瞬間、リューネルンが、


「隙あり!貰ったぞテイル!」


と、言っていきなり約束を破ってテイルに襲い掛かったのであった。

閲覧、感想、評価ポイント、ブックマーク登録、いいねありがとうございます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ