人間界に帰還して
ゲートから出てきたテイル達は現在のテイル達の本拠地、戦艦アークワイバーンの甲板上に転移してきたのである。
これにリューネルンは、
「おお、相変わらずテイルの魔力総量は反則じゃのう!わらわ達ではゲートを使った後はしばらく魔力が枯渇する物じゃがテイルはぴんぴんしておる!やはりテイルは良いのう」
と、言ってテイルをペタペタと触っていったのである。
これにテイルが、
「はいはい、わかったからちょっと止めてね、リュー。早く中に入らないと危ないかもしれないから」
と、言ってリューネルンを引き離したのであった。
これにリューネルンが、
「むう、ケチ臭いのう。わらわとテイルの仲じゃろうが」
と、言って再度テイルを触りにいったのだが、テイルは、
「ちょっとリュー、危ないからとりあえず今は止めて」
と、言ってリューネルンにアイアンクローを炸裂させて無理矢理に引き離したのである。
そしてテイルはリューネルンに、
「危ないって言ったでしょ?とりあえずわかってないみたいだから教えてあげるけどここは戦艦の甲板の上よ?下手に暴れてたら滑り落ちるわよ?わかったらさっさと艦の中に入るわよ」
と、言ってリューネルンをアイアンクローで掴んだままアークワイバーンの中に入っていったのである。
このテイルとリューネルンに続いてアーシア達もアークワイバーンの中に入っていき、全員がアークワイバーンの中に入ったところでテイルが、
「よし、それじゃ解放してあげるからね、リュー」
と、言ってリューネルンを床に下ろしてから仕掛けていたアイアンクローを止めたのであった。
これにリューネルンが、
「…のうテイルや、何故言葉を発する事も出来ぬ程強力なアイアンクローを仕掛けてきたのじゃ?」
と、言って静かにテイルに尋ねてきたのである。
このリューネルンの質問にテイルは、
「下手に中途半端な力加減のアイアンクローを食らわせたら暴れるでしょ?そうしたら二人まとめて落ちる危険があるでしょ?そうならないようにリューが動けなくなるぐらい強力なアイアンクローを仕掛けたのよ」
と、言って答えたのであった。
この答えにリューネルンは、
「それにしても限度があると思うんじゃが?」
と、言ってテイルを睨んだのである。
しかしこれにテイルは、
「でも私言ったよね?早く中に入らないと危ないって。でもリューはそれを無視して私を触ってきたよね?だからあのアイアンクローは自業自得だと思って諦めてね?」
と、言ってリューネルンに満面の笑顔を向けたのであった。
閲覧、感想、評価ポイント、ブックマーク登録、いいねありがとうございます!




