作業所にて
テイルの言葉にリューネルンの母は、
「ええ、その通りです。本当に嫌いな相手ならあの子は完全に無視しますから」
と、言って答えたのである。
この話を聞いたテイルはアーシアに、
「そうなんですね。良かったね、アーシア。嫌われてないってさ」
と、言って声を掛けたのであった。
これにアーシアは、
「いや、嫌われてないにしても言葉がキツすぎるのよ。普通に心が折れそうになるわ」
と、言ってテイルに言い返したのである。
これにテイルは、
「それはリューからアーシアへの愛の鞭でしょ。ですよね、母上殿?」
と、言ってリューネルンの母に話を振ったのであった。
この話にリューネルンの母は、
「愛の鞭か…ふふっ、確かにそうかもしれないわね」
と、言って笑うとリューネルンの母はアーシアに、
「ただね、アーシアさん、言葉がキツいのは認めますけどあの子は決してあなたの事を嫌ってはいないという事だけは覚えておいてほしいんです。お願いできますか?」
と、言って頼んでいったのである。
これにテイル達は、
(((言葉がキツいのは認めるんだ…)))
と、思いながらアーシア以外は何も言わずに黙っていて、直接頼まれたアーシアだけが、
「…わかりました、これからも喧嘩にはなると思いますけど、その言葉は覚えておきます」
と、言ってリューネルンの母に答えたのであった。
これにリューネルンの母は、
「ありがとうございます、アーシアさん」
と、言ってアーシアに感謝の言葉を話すと続けて、
「あ、到着しました。ここが作業所になります。さぁ、皆さんどうぞ」
と、言って目的地の扉を開けて部屋の中に入っていったのである。
それにテイル達も、
「ありがとうございます母上殿。それでは失礼します」
と、いうテイルの言葉と共に作業所に入っていったのである。
そうして作業所に入っていったテイル達は、
「おお、みんなやってるね。良い感じ良い感じ」
「ほう、これが魔界のマシンアーマノイドの作業所か。当然かもしれんがアメリカとは全然違うな」
「これは私も初めて見る光景だなぁ。精霊界とも違った作業風景だねぇ」
と、それぞれに感想を言いながら作業風景を眺めたのであった。
そんな中でリューネルンの母は、
「皆さん少し作業の手を止めてこちらに注目してください」
と、言って作業員達に話し掛けたのである。
これに作業員達のリーダーらしき者が作業の手を止めると、
「…うん?ああ、奥方様でしたか、何の御用でしょうか?」
と、言ってリューネルンの母に尋ねていったのである。
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