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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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リューネルンとの交渉 その三

テイルとリューネルンが握手するところを羽交い締めにされながら目撃したアーシアは、


「ああ、ついにあいつが来るのが確定する…。私はテオだけで良かったのに…」


と、言ってさめざめと涙を流したのである。

これにリューネルンは、


「阿呆がこの無能め。テオがおらんようになったら誰がわらわの身の回りの世話をすると言うんじゃ、このたわけが」


と、言ってアーシアを罵倒したのであった。

これにアーシアが、


「うがあぁぁぁぁぁ!!やっぱりこいつ嫌いー!!!」


と、言って叫ぶと、


「テオ離せ!!この馬鹿ぶん殴ったる!!」


と、言ってテオに自身を解放するように叫んだのである。

これにテオは、


「マスターの許可ぎありません。アーシアを解放する事は出来ません」


と、言ってアーシアの頼みを断ったのであった。

このテオの行動にアーシアが、


「うがあぁぁ!離せ!離せテオ!!」


と、言って暴れようとするなか、この様子を見ていたテイルがリューネルンに、


「リュー、ちょっと聞きたい事があるんだけど、良いかな?」


と、言ってリューネルンに話し掛けていったのである。

このテイルの問い掛けにリューネルンが、


「む?構わんがなんじゃ?」


と、言ってテイルに質問の許可を出すとテイルが、


「リューさあ、さっきテオに身の回りの世話をさせてるって言ってたよね?あれって本当に身の回りの世話をさせてるだけだよね?」


と、言ってリューネルンに尋ねたのである。

これにリューネルンは、

「…うむ、当然であろう?他に何かあるのかえ?」


と、言ってテイルに答えると同時にテイルに聞き返したのである。

しかしテイルはリューネルンが答える前に一瞬の間があった事から、


「リュー、さっきの一瞬の間は何?」


と、言ってリューネルンに尋ねたのであった。

これにリューネルンは、


「少し考えてから答えただけじゃ。他意は無いぞ?」


と、言ってテイルに答えたのである。

しかしテイルは、


「…私がああ、そうですか、と言って引き下がるとでも思った?残念だったね」


と、言ってリューネルンの父に顔を向けて、


「お父さん、多分リューはテオを使って善からぬ事を企んでいたようです。ですからもう一度リューに説教を食らわせてもらえると私もアーシアも喜ぶんですけど如何でしょうか?」


と、言って話し掛けていったのである。

これにリューネルンの父は、


「わかりました。娘を立派な指導者にする為には避けては通れぬ道でしょう。良いな、リューネルン?」


と、言ってテイルの頼みを聞くとリューネルンに向き直ったのであった。

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