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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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テオの正体

立ち上がったテイルはテオの前に移動してテオに、


「テオ、危ないから持っている物はテーブルに置いてね」


と、言って注意し、これにテオが、


「わかりました、マスター」


と、言って持っていたお茶の道具一式をテーブルに置いたところでテイルが、


「それじゃいくよ、テオ。危ないから動いちゃ駄目だよ?」


と、言って再度テオに注意したところで、


「はっ!」


と、いう気合いの声と共に腰に提げていた剣を抜いたと同時にテオの左腕を斬り落としたのであった。

この一連のやり取りを見ていたジャンは、


「…!?おいテイル!!お前なにやってんだ!?なんでテオの腕を…!!」


と、言ってテイルに詰め寄っていったのだが、これにテイルは、


「よく言わない?百聞は一見に如かず、って。口で説明するよりも実際に目で見た方がテオがどういう存在かが分かりやすいからね」


と、言ってジャンに話したのである。

このテイルの言葉にジャンは、


「いや、お前何を言って…」


と、言ってテイルに反論しようとしたところでアーシアが、


「はいジャン、ストップ」


と、言ってジャンとテイルの間に入るとジャンに、


「とりあえず落ち着いて、それでテオをよく見てみて。何かおかしいと思わない?」


と、言って尋ねたのである。

そう言われたジャンは、


「…?…いや、そう言われても、一体何が…」


と、言いながらテオを眺めて、


「…特に変わったところは無いような気がするんだが…」


と、言ってアーシアとテイルに向き直ったのである。

そんなジャンにアーシアが、


「変だと思わない?腕を斬り落とされたのにノーリアクションなんだよ?」


と、言いながらテオを指差したのであった。

この指摘を受けたジャンが再びテオを見ると、


「…言われてみれば…確かに…全く暴れたりしていないし声も上げていない。…テオ、その…痛くないのか…?」


と、しっかり観察してからそう言ってテオに尋ねたのである。

これにテオは、


「はい、問題ありません。私に痛覚はありませんから」


と、言ってジャンの言葉に答えたのである。

この言葉にジャンは、


「痛覚が…無い…?それはどういう…」


と、言って反応したところでテイルが、


「痛覚以上におかしいところがあるでしょ?斬り落とされた腕を見てなんとも思わないの?」


と、言ってジャンに尋ねたのであった。

このテイルの指摘にジャンが、


「斬り落とされた腕を…?一体何が…」


と、言ってテオと斬り落とされたテオの腕を見たのである。

そこでジャンは、


「…!?血が…出ていない!?」


と、言って驚くとこれにテイルがさらに、


「血だけじゃないわよ。切断面を見てみると…?」


と、言ってジャンにテオの体と腕の切断面を見るように言ったのである。

これを受けてテイルに言われた通りにテオの体と腕の切断面を見たジャンは、


「…切断面が…機械になってる!?」


と、言って驚愕したのである。

この様子を見たテイルはジャンに、


「これでわかったかな?正解は、テオはサイボーグでした。こういう事だったのよ」


と、言ってテオの正体を話したのであった。

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