テイル&リューネルン対アーシア
アーシアに無理矢理頭を下げさせたテイルはリューネルンに、
「リュー、この通り、アーシアにも謝らせてるからアーシアも屋敷に入れてくれないかな?」
と、言って頼んだのであった。
テイルのこの言葉にリューネルンは、
「…そうじゃのう、なかなかにエグいボディーが何発か良い感じに入っておるからのう。よかろう、アーシア、主も入って良いぞ?テイルに感謝するのじゃな?」
と、言ってアーシアにも屋敷に入る許可を出したのである。
この言葉を聞いたテイルがアーシアの頭を押さえ込んでいた手を離すと、
「良かったわね、アーシア。リューが許してくれて」
と、言ってアーシアに話し掛けたのであった。
これにアーシアは、
「おいテイル、てめえ何ボディーブローを連打してるんだ」
と、言ってテイルを睨んだのであった。
これにテイルは、
「ああでもしないとアーシアはリューに頭を下げないでしょ?だからあれは必要な措置だったから許してね?」
と、言ってアーシアに説明していったのである。
このテイルの発言にアーシアは、
「許さないわよ。普段の私達の見てたら私がこいつに絶対に頭を下げたくないっていうのはわかってるでしょ?」
と、言ってテイルに言い返したのであった。
しかしテイルはこれに、
「はいはい、これ以上騒がしくしたらまた出禁にされるから黙ってようね~」
と、言ってアーシアの口を塞ぐとジャンとリューネルンに、
「それじゃお邪魔しましょう。や~、楽しみだなぁ」
と、言って屋敷に入ろうと声を掛けていったのである。
これにジャンとリューネルンは、
「……そうだな、テイルが静かにさせてくれている間に入らせてもらおうか…」
「うむ、そうじゃの。それではテイル、ジャンとやら、それから無能、ついて参れ」
と、それぞれに言うとリューネルンが屋敷の扉を開けて屋敷の中に入っていったのである。
これにテイル、ジャン、そしてテイルに引き摺られながらアーシアの三人が続いて屋敷に入っていったのである。
ちなみにリューネルンが再度アーシアの事を無能呼ばわりした時、アーシアは暴れようとしたのだがテイルに力ずくで押さえ込まれた為に不発に終わったという事態が密かに発生していた。
それはそれとして屋敷に入ったテイル、ジャン、アーシアの三人はリューネルンの後に続いて屋敷の中を進んでいき、応接室に案内されるとリューネルンが三人に、
「どこの椅子でも自由に座って待っていてくれぬか?すぐにお茶とお茶菓子を用意するでな」
と、言って応接室から出ていったのである。
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