ライズクロイツ邸前にて
アーシアとジャンの二人を連れて空を飛ぶテイルにアーシアが、
「ちょ、テイル!速い速い!!ちょっとスピード落として!!」
と、言って飛行速度を落とすように頼んだのである。
これにテイルは、
「それはちょっと聞けない頼みだね」
と、言ってアーシアの頼みを断ったのであった。
このテイルの決定を聞いたアーシアは、
「なんで!?私死ぬわよ!?」
と、言ってテイルに抗議したのだが、テイルは、
「リューがハイテンションでぶっ飛ばしてるからね。こっちもこのスピードじゃないと引き離されるわ」
と、言ってアーシアに説明したのである。
するとこの説明を聞いたアーシアは、
「あんのクソヤロウ!!少しはスピード落とせってんだ!!」
と、言ってリューネルンに対してぶちギレたのであった。
その一方でジャンがテイルに、
「俺は不死鳥との混血だから普通に空を飛べるんだが、それでも俺も連行されるのか?」
と、言って尋ねたのである。
これにテイルは、
「もし離れ離れになったら困るでしょ?だからとりあえずはこのままでね?」
と、言って返答すると、
「それにしても飛ばすなぁ、リュー…。こっちももう少しスピード上げるか…」
と、言ってさらにスピードアップしていったのである。
これにアーシアが、
「待てぇぇぇぇ……!!」
と、言って絶叫しながらテイルに引っ張られる事数分、テイル達はようやくライズクロイツ邸に到着したのであった。
そうしてライズクロイツ邸の正面玄関前に立ったテイル達は、
「これが…ライズクロイツ邸…」
「相変わらずでっかい屋敷だねー」
「でか過ぎて悪趣味なんだよねー…」
と、それぞれに感想を言っていったのである。
これにリューネルンが、
「よし、アーシア、主は屋敷に入るのを禁止する。衛兵達にもそう伝えておく。覚悟せいアーシア」
と、言ってアーシアに伝えたのである。
これにアーシアが、
「…え?嘘でしょ?」
と、言ってリューネルンに尋ねたのだがリューネルンは、
「主は自身の邸宅…いや、主は城じゃったか、それを悪く言った相手を城に入れるのか?」
と、言って逆にアーシアに尋ねたのであった。
この問い掛けにアーシアが、
「…それは…入れたくは無いけど…」
と、言って答えたところでリューネルンが、
「じゃろう?で、あればわらわが主を屋敷に入れぬと言った理由も理解出来るの?」
と、言ってアーシアに話していったのである。
このやり取りを見ていたテイルはアーシアの頭を掴むと、
「ごめんねリュー。私も一緒に謝るから…」
と、言ってリューネルンに頭を下げると一緒にアーシアにも頭を下げさせようとしたのである。
これにアーシアが抵抗するとアーシアにボディーブローを一発食らわせて無理矢理に頭を下げさせたのであった。
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