リューネルンの気質
リューネルンの発言を聞いたジャンは、
「…人間界と精霊界に…スパイを送り込んでる…?…マジで?」
と、言ってテイルに顔を向けたのである。
これにテイルは、
「…私に話を振られても困るし、見られても困るんだけど…多分マジだと思うよ。…どのレベルかはわからないけど」
と、言ってジャンの言葉に答えたのであった。
これにさらにリューネルンが、
「じゃから色々と知っておるぞ?例えばそこで蹲っておる無能のアーシアがアメリカのロッキー山脈付近でトーリアと戦って歴史的大敗を喫したとかも、な?」
と、言ってアーシアに声を掛けたのである。
これにアーシアは、
「うるせぇな、こっちのマシンアーマノイドは旧式に片足突っ込んでる上にトーリアのマシンアーマノイドはアメリカの最新最強の機体だったんだからしょうがねぇだろ!?」
と、言って普段のアーシアからは全く想像出来ない口調でリューネルンの言葉に反論したのである。
このアーシアの反論を聞いたリューネルンは、
「マシンアーマノイドが旧式じゃった、のう。旧式だとわかっておるなら何故新型を作ろうと女王や大臣達に提案しなかったのじゃ?ああ、主が無能じゃからその考えが出てこなかったという事じゃな?」
と、言って再度アーシアに口撃を行ったのであった。
この情け容赦の無い口撃にアーシアは、
「うがあぁぁぁぁ!!こいつ嫌いーー!!」
と、言って絶叫したのである。
するとこのやり取りを見ていたジャンがテイルに、
「…なんか…リューネルン…さん?ってテイルと話してる時とアーシアと話してる時の落差がエグいんだが…そういう方なのか…?」
と、言って尋ねたのであった。
このジャンの質問にテイルは、
「…まあ、魔族って基本的に戦闘能力やその他諸々の才能がある相手の事が大好きで無能…というか自分より能力の低い相手の事が嫌いだからねぇ…。だからまあ…仕方ないと言えば仕方ない事態なんだけどねぇ…」
と、言ってジャンに話しながらリューネルンとアーシアの激突現場に目を向けたのである。
この説明を聞いたジャンは、
「…つまりあれはアーシア殿下の能力がリューネルンさんより低いから起きている現象だという事か…?」
と、言ってテイルに尋ねたのであった。
この質問にテイルは、
「低いって言っても私的には誤差の範囲ぐらいじゃないかと思ってるんだけどねぇ…」
と、言ってジャンの質問に答えたのである。
この答えを聞いたジャンは、
「…それであんなにディスられるのか…。怖いな、リューネルンさん…」
と、言って今も激突しているアーシアとリューネルンの二人に目を向けたのであった。
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