姉妹達への報告 その十
ジャンの言葉を聞いたテイルは、
「ええ、そうかな?私としては最大限安心出来る情報を話したはずなんだけどな…」
と、言って首を傾げたのである。
これにジャンは、
「いや、どこがだよ。て言うかテイルが話す情報よりアーシア殿下の様子を見てる方がわかりやすいってどういう事だよ…」
と、言ってテイルの発言にツッコミを入れたのである。
これにテイルは、
「…まあこのまま話してても埒が明かないから私はアーシアとジャンを連れて彼女を呼び戻しに行ってくるよ。だからみんな、後の事は任せたよ」
と、言ってジャンへの説明を強制終了にしたのであった。
そんなテイルにジャンが、
「いや、待てって…。アーシア殿下がまだ死んでるだろ…。とりあえずはアーシア殿下がまともに動けるようになってから…」
と、そこまで言ったところでジャンにジェーンが、
「…残念だがアーシアはもうしばらくはあの状態だ。なのでもう向かった方が良いと思うぞ?」
と、言って話し掛けたのである。
これにジャンは、
「…ええ…。誰も俺の言葉を聞いてくれない…。これは俺が間違ってるのか…?」
と、言って頭を抱えて蹲ったのである。
そんな時にテイルが、
「…あ、そうだ忘れるところだった。シャドウに人探しを頼みたいんだけど大丈夫かな?」
と、言ってエストや姉妹達に尋ねたのであった。
これにエストや姉妹達は、
「「「「「「…それは大丈夫なんだけど人探し?」」」」」」
と、言ってテイルに聞き返していったのである。
これにテイルは、
「そう、人探し。これをやっておかないとアーシアがいつまでも死んだままになるからねぇ」
と、言ってアーシアを見たのである。
するとその様子を見たエストに姉妹達は、
「「「「「「…ああ!彼女の天敵か!」」」」」」
と、言って誰を探そうとしているかの見当を付けたのであった。
そんなエストや姉妹達にテイルは、
「そう、天敵。そういう事だからシャドウに探しに行ってほしいんだけど大丈夫?」
と、言ってさっきとほぼ同じ質問をエストや姉妹達に行ったのである。
これにエストや姉妹達は、
「「「「「「それは大丈夫。アーシアの為にも早く探しに行ってもらおう」」」」」」
と、言ってテイルに答えたのであった。
その為テイルは、
「シャドウ!出てきて!」
と、言ってシャドウを呼ぶと、
「…シャドウ推参…」
と、言ってどこからともなくシャドウが現れたのである。
そんなシャドウにテイルは、
「やぁ、ありがとうシャドウ。早速だけど人探しを頼みたい。良いわね?」
と、言って話し掛けていったのである。
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