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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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アークワイバーンの上方にて

海中を進むテイルとジャンはしばらく潜ったところでテイルがジャンに、


「…お、見えてきた。さあ、ジャン、あれが私達の艦、アークワイバーンだよ」


と、言ってワイバーン越しにアークワイバーンを指差したのである。

そしてテイルの指差した方向を見たジャンは、


「…あれがそうか。予想してたよりでかいんだな。それに六隻あるんだな」


と、言ってアークワイバーン級戦艦を見た感想を話したのであった。

そんなジャンにテイルは、


「ジェームズ陛下に色々聞かなかった?それかトーマス博士か。多分ジェームズ陛下やトーマス博士辺りならアークワイバーンの事も知ってると思うけど?」


と、言って尋ねたのである。

これにジャンは、


「いや、父上にも博士にも聞かなかったな」


と、言って答えたのでテイルは、


「…え~っと、ジャンってもしかしてお父上に嫌われてる?」


と、言ってストレートにジャンに尋ねたのであった。

この質問にジャンは、


「いや、嫌われてねぇよ!て言うかなんでそうなるんだよ!?」


と、言ってテイルに反論すると同時にテイルにそう思った理由を尋ねていったのである。

これにテイルは、


「いや、だってアークワイバーンの事聞かされてないし、私達のところに追放処分受けてるし、それに今回最後の挨拶の時に返事してもらってなかったっぽいし…」


と、言ってテイルが思い付いたジャンのジェームズ皇帝から嫌われてそうなエピソードを次々と話していったのである。

これにジャンは、


「…いや、アークワイバーンの事は最重要軍事機密だし、これは追放処分じゃなくてあの事件のお詫びと俺に実戦経験を積ませる為だし、最後の挨拶はテイルが聞いてないだけでちゃんと返事してもらったからな?だから俺は父上に嫌われてないぞ?」


と、言ってテイルが指摘したエピソードを一つずつ潰していったのであった。

そんなジャンにテイルは、


「ふぅむそうか。まあ、この話はここまでにして」


と、言ってこの話題を終わらせると続けて、


「それじゃアークワイバーンに入っていくけど大丈夫?」


と、言ってジャンに尋ねたのである。

これにジャンは、


「…ああ、大丈夫だ。ではよろしく頼む」


と、言ってテイルにさきに進むよう促したのであった。

これを受けてテイルもアークワイバーンのカタパルトに向けて潜っていき、カタパルトに辿り着いたところで、


「機体情報及びパイロット情報送信、これですぐに中に入れてくれるはず…」


と、言って少し待とうとしたところでアークワイバーンのカタパルトが動き出し、ワイバーンに、


「機体情報及びパイロット情報の確認完了。テイル、お帰り。さあ、早く入ってきてくれ」


と、言うエストの通信が入ってきたのであった。

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