この後の予定は
新型機コルセアの引き渡し時期に少し余裕を持たせるようにしたテイルはジェームズ皇帝に、
「…新型機の方は少~しだけ余裕をあげたんですから亡命政府の方は無理してくれるんですよね?」
と、言って問い掛けたのである。
これにジェームズ皇帝は、
「…わかっています、かなりのごり押し、反対意見の黙殺になるでしょうが必ず早期に樹立させます。期待していて下さい」
と、言ってテイルに約束したのであった。
これにテイルは、
「ふぅ、良かった良かった。これで連れてきた国民に土地が無いって泣き付かれなくてすみそうです」
と、言ってジェームズ皇帝に笑顔を見せたのである。
そんなテイルにジェームズ皇帝は、
「…そうなるとこれから陛下はどのように動かれますか…?」
と、言って恐る恐る尋ねてきたのであった。
この質問にテイルは、
「そうですねぇ、まずは私のお友達、と言うか親衛隊の呼び戻しに行きますかね?アーシア一人だとキツいってわかりましたから」
と、言ってアーシアに目を向けたのである。
これにアーシアは、
「ちょっと待ってよ、あれは相手が悪かっただけよ。だってトーリアが最新型に乗ってたのよ?分が悪いとか言うレベルの話じゃないでしょ?」
と、言ってテイルの発言に文句をぶつけたのであった。
このアーシアの反論にテイルは、
「…まあ今回はそういう事にしておきましょう。ただそれでもやっぱりアーシア一人だけだとアーシアの負担が掛かり過ぎるからね。そういう意味でも親衛隊メンバーの呼び戻しは必要不可欠でしょうね」
と、言って頷いたのである。
これにアーシアは、
「…負担が掛かるのは否定しないけど…全員集める気でいるの…?あいつを呼び戻すのは個人的には…反対、とまでは言わないけどちょっと…嫌かなぁ…」
と、言ってある人物を呼び戻しに行く事に否定的な感情を見せたのであった。
そんなアーシアにテイルは、
「そう言わないでよアーシア。アメリカにエンジニアを派遣してもらえなくなったんだから彼女を呼び戻しに行くついでにエンジニアを何人か借りれないか聞いてみたいのよ。良いでしょ?」
と、言って説得を始めたのである。
するとアーシアはジェームズ皇帝とトーマス博士を見ながら、
「…やっぱりエンジニアの派遣は難しいですかね…?」
と、言って涙目で訴えたのであった。
しかしジェームズ皇帝とトーマス博士は、
「…今それをやると我が国の兵器開発の大部分が止まってしまうので出来れば、と言うかやりたくないんですよ…」
「…申し訳ありません、アーシア殿下…」
と、言うと揃って頭を下げてきたのである。
閲覧、感想、評価ポイント、ブックマーク登録、いいねありがとうございます!