圧迫交渉
凄まじい雄叫びを上げた事で少し怒りが静まったテイルは、
「……ふぅ、少し落ち着いた。すいませんね、お見苦しい姿を晒してしまって…」
と、言ってジェームズ皇帝やトーマス博士達この場にいる全員に謝罪したのである。
これにジェームズ皇帝は、
「…いや、お怒りはごもっともな事だと思います。ですから先程の姿も仕方の無い事だと私は考えます」
と、言ってテイルの謝罪に答えたのであった。
そんなジェームズ皇帝にテイルは、
「そう言っていただけると助かります。それでは早速ですけどエンジニア派遣問題についての話し合いを始めましょうか?」
と、言って声を掛けたのである。
これにジェームズ皇帝は、
「…え?…ああ、まあ…そうですな…」
と、曖昧ながらもそう言ってテイルの発言に頷いたのであった。
そんなジェームズ皇帝にテイルは、
「…ずいぶんと気の抜けた返事ですねぇ。そんな状態で今の私とまともな交渉が出来ると思っているんですか?」
と、言ってジェームズ皇帝を軽く脅したのである。
これにジェームズ皇帝は、
「…お手柔らかにお願いします」
と、言ってテイルに返答したのであった。
そんなジェームズ皇帝にテイルは、
「お手柔らかには出来ないと思いますが。では始めましょう。結局どうしますか?エンジニアの派遣は無理なんでしょう?」
と、言ってジェームズ皇帝に尋ねたのである。
これにジェームズ皇帝は、
「…そうなります。ですからあの時のもう一つの議題であった亡命政府の樹立はなんとしてでも成立させます。もし反対意見が出た場合は皇帝権限を使って反対意見を出した人物その者を潰して反対意見が無かった事にします」
と、言ってテイルに話したのだが、テイルは、
「そんな事当たり前でしょう。それよりもエンジニア派遣の代替案をどうするかを知りたいんですけど?」
と、言ってジェームズ皇帝に圧を掛けたのであった。
これにジェームズ皇帝は、
「…う、そ、そうですな、とりあえず今のアメリカ軍最強のマシンアーマノイドを何機か提供しましょう。…これでどうでしょうか?」
と、言ってテイルに提案したのである。
この提案にテイルは、
「アメリカ最強のマシンアーマノイドですか…。それって何て言う機体になりますか?」
と、言って提供される事になる機体の名前を尋ねたのであった。
この質問にジェームズ皇帝は、
「…トーマス博士、頼むよ」
と、言ってトーマス博士に詳しい説明を任せたのであった。
これにトーマス博士は、
「…はぁ、わかりました。それでは説明致します」
と、言ってテイルに説明し始めたのである。
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